1月19日に異例の警告を発表したのは、女子プロレス「スターダム」だ。
〈現在、他社より過去の当社所属選手の肖像を利用したカード商品(以下、「本件商品」といいます。)が、製造・販売されております〉
と、公式サイトでファンに報告。続けて、〈「スターダムメモリアル」との広告文言が付されていること〉、〈当社所属時の選手肖像が使用されていること〉など、いくつもの該当理由が並べられ、怒り心頭の様子が伝わってくる。
ただ、相手の情報に関しては一切触れていないため、誰に対しての警告なのか。そこで、ファンの間でホコ先が向かったのは、女子プロレス団体「マリーゴールド」だった。
1月3日の大田区大会で、岩谷麻優のトレーディングカードを新商品として発売。そこには、〈岩谷麻優、15年の軌跡――カードに刻まれた物語、ファン必携の完全保存版!〉と明記され、これまでの超貴重ショット全108種を用意。スターダムメモリアルという文言も確認できた。
もともと岩谷はスターダムの「アイコン」と呼ばれ、団体を引っ張ってきた功労者。しかし、昨年4月末に退団すると、わずか3日後にはマリーゴールドに電撃移籍して話題を呼んだ。
そんな中、今回トレーディングカードの全監修にロッシー小川氏の名前が記載れていたことで、さらなる物議を醸していた。格闘技ライターが解説する。
「女子プロレス界のプロモーターで知られる重鎮で、クラッシュ・ギャルズや紫雷イオ、岩谷などトップスターを発掘する才能はピカイチ。プロデュース能力も優れ、2011年にスターダムを設立し、業界の最大手まで成長させた。しかし、24年に所属選手の引き抜き行為が発覚して契約を解除。同年には、引き抜いた選手も含めてマリーゴールドを旗揚げ。これで両団体の間に遺恨が生まれました」
スターダムのファンにとっても許せない出来事であったが、いずれ「禁断の戦い」で交わることもあると、どこかで期待させるものもあった。が、今回の騒動で遠のいたと見られている。
「不適切にもほどがあるどころか、さすがに昭和でも肖像権は厳しかった。それを小川氏が知らないはずもなく、まさかスターダムに話を通していなかったとは…。1月24日には、岩谷麻優デビュー15周年記念大会が用意されているだけに、花を添えるどころか、祝福ムードに水を差す形になりました」(前出・格闘技ライター)
さすがに今回ばかりは、小川氏が意図的に「仕掛けた」わけではなさそうだが…。
(海原牧人)
編集プロダクションを経て、フリー転身。雑誌&WEBを中心にスポーツ、芸能、政治、街ネタを執筆中。

