【丙午女優の履歴書2】
「丙午の女は気性が荒く、夫を不幸にする」と言われるが、この干支生まれの女性は負けず嫌いで情熱家、隠し事もしない剛毅な性格の持ち主が多いという。そこで今回は、この干支生まれの女優をピックアップ。男たちの人生を狂わせながらも、なお美しく君臨し続ける「丙午女優の履歴書」をひも解いた。
『卒業』の裏に隠された、剥き出しの感受性
1985年、シングル『卒業』でデビューした斉藤由貴は、その憂いを含んだ瞳と圧倒的な透明感で、一躍トップアイドルの座に駆け上がった。しかし、当時から彼女を知る関係者は、その内面に潜む「丙午特有の激しさ」を敏感に感じ取っていたという。
「彼女は単なる“お人形さん”ではなかった。レコーディングや撮影でも、納得がいかなければ独特の言葉で自身の意志を貫く。一見、おっとりしているように見えて、その芯には他者に踏み込ませない強固な自我がありました。あの透明感は、純粋さゆえの『鋭さ』だったんです」(元音楽出版社編集者)
世間を震撼させた、あまりに「正直」な恋
斉藤の履歴書を語る上で避けて通れないのが、幾度となく報じられてきた男性遍歴である。
1991年の尾崎豊との密会報道、1993年の川崎麻世との不倫疑惑。特に会見で言い放った、「麻世さんを男の人として好きだったという気持ちは否めません」とのド直球の発言は、当時の芸能界に大きな衝撃を与えた。
「普通の女優なら、不倫が露見すれば謝罪に徹し、平身低頭するもの。しかし彼女の場合、どこか『自分の感情に嘘をつくことの方が罪』だと考えているような節があった。隠し事をせず、自分の情熱に身を任せる。その潔さが、かえって男たちの独占欲を煽るのでしょう」(ベテラン芸能記者)
かつて「夫を不幸にする」と言われた迷信めいた丙午の負のエネルギーは、彼女においては「男を狂わせ、破滅的な愛へと誘う魔力」として存在していたとも言えるのである
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恋を芸に変える唯一無二の存在感
その後、彼女は一般男性と結婚。三児の母となり、平穏な生活を手に入れたかに見えた。
しかし、2017年、再び50代で不倫関係が報じられる。かかりつけ医とされる男性との手繋ぎデートや映画のようなキス写真。こうしたスキャンダルの影響で、CM契約の終了や一時的な活動制限を余儀なくされたが、驚くべきはそこからの「復活力」である。
「普通のタレントなら、あの年齢での不倫報道は致命傷。しかし斉藤さんは、報道直後でもカメラの前に立つと美しかった。現場スタッフの間では、『彼女は恋をすることで、女優としての生命力を維持しているのではないか』とさえ囁かれていました。恋を芸の肥やしにしてしまう、恐ろしいまでの業の深さを感じましたね」(民放テレビ局プロデューサー)
そのためか、この騒動後、彼女の女優としての評価は下がるどころか評価の軸がガラリと様変わりした。「狂気を孕んだ役柄」や「影のある母親役」において、右に出る者のいない圧倒的な説得力を手に入れたのだ。
