MotoGP第17戦日本GPのMoto2クラス決勝が行なわれ、ダニエル・オルガド(CFMOTO Power Electronics Aspar Team)が勝利した。
Moto2クラスに参戦する日本人ライダーは、佐々木歩夢(RW-Idrofoglia Racing GP)が8番グリッド、國井勇輝(Idemitsu Honda Team Asia)が25番グリッドからのスタート。共に追い上げを目指す位置からのレースだ。
モビリティリゾートもてぎはMoto3クラスでぱらついていた雨も上がり、Moto2は気温26度、路面温度35度のコンディションで、全19周のレーススタートを迎えた。
スタートからターン1のゴチャついた攻防の中で、ポールシッターのマニュエル・ゴンザレス(LIQUI MOLY Dynavolt Intact GP)がポジションを落とし、先頭にはディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)が浮上。オルガドとトップを争う形だ。佐々木は13番手までポジションを下げており、まずはトップ10入りを目指したい位置だった。
先頭争いではオルガドが2周目にモレイラを攻略。オルガドはトップを奪った後、モレイラがついていくことのできないペースで逃げていった。
トップを走るオルガドは、どんどん2番手のモレイラとの差を拡大。わずか6周で2.3秒もの差がついた。
なお2番手争いではモレイラに対して、トニー・アルボリーノ(BLU CRU Pramac Yamaha Moto2)がアタックし、ポジションが入れ変わった。ふたりのバトルも、オルガドとのギャップの急拡大につながっていた。なおモレイラはジェイク・ディクソン(ELF Marc VDS Racing Team)にも続けて抜かれてしまい、4番手まで後退。その後ろ5番手集団からも迫られる状況だった。
2番手争いはレース中盤の11周目に、ディクソンがアルボリーノをオーバーテイク。ビクトリーコーナーでマシンが暴れてしまった隙を見逃さなかった形だった。
しかしこの時点で、先頭のオルガドは4.5秒とはるか先を進んでおり、ディクソンはとうてい追いつけそうに無い状況にあった。
独走態勢のオルガドは終盤にかけてギャップを少しずつ削られつつも、2秒差を維持してラストラップに突入。そのまま逃げ切りを決め、今シーズン2勝目を挙げた。2位はディクソン、そして3位は終盤にアルボリーノを抜いたモレイラが入った。
日本人ライダー達は今回苦戦してしまい、佐々木は14位とポイントギリギリの位置でのフィニッシュ。國井は18位でポイント獲得はならなかった。
なおMoto2クラスでチェッカーフラッグを担当したのは、MotoGP日本GPの公式PR大使で女優の若月佑美さんだった。

