1月19日に9日目を迎えた大相撲初場所で話題になったのが、関脇・霧島(音羽山)が前頭二枚目・宇良(木瀬)を下した一番。本場所で“決まり手係”を担当している解説の親方も「何ですかね今の決まり手は」と困惑する珍事となった。
立ち合い、低く潜り込むように攻めた宇良に対し、霧島が前に出て応戦。業師で知られる宇良は得意の伝え反りをするかのような不思議な体勢に。そこから霧島の左腕を掴みながらぐるりと一回転し、両者もつれ合うように土俵へ転がった。
この珍しい決着に、ABEMAで実況を務めた舩山陽司アナウンサーが思わず「決まり手はどうなるんでしょうか」とポツリ。解説の元関脇・琴勇輝、荒磯親方も困惑しながら、「うわ、これ何になるんだろう」と驚きを隠せなかった。
ただ、荒磯親方は相撲教習所の教官であり、決まり手係も務めるプロフェッショナル。「最後、捻りながらとったり気味というか。とったり気味なんですけど、いかなかったんで、逆とったりにも見える」と、VTRを見ながら冷静に分析した。
その後、「決まり手は逆とったり」とアナウンスされると、珍しい技に客席からはどよめきが起こった。決まり手を的中させた荒磯親方は「ほら、当たったでしょ!褒めてください、みなさん!これが決まり手のお仕事です」と大喜び。「押し(相撲)しかやったことがなかったので、たくさんの決まり手を本を見ながら勉強した」と、教官としての努力が実った瞬間を誇らしげに語った。
宇良のトリッキーな動きには、視聴者から「何それ」「今のなんだ」「決まり手は?」と困惑の声が挙がっていたが、荒磯親方の鮮やかな解説に反応が一変。「すごーーい」「正解!」「さすがっす!」と称賛するコメントが相次いだ。
なお、この一番で勝った霧島は8勝目で勝ち越しを決め、敗れた宇良は負け越しとなる8敗目。翌20日にはともに敗れて霧島は8勝2敗、宇良は1勝9敗となっている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】珍しい「逆とったり」での決着
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