DeNAの藤浪晋太郎投手といえば、大阪桐蔭高校時代の活躍は有名だ。3年生の春のセンバツと夏の甲子園大会では史上7校目の春夏連覇を達成し、2012年ドラフト1位で阪神に入団。その後、大リーグ挑戦を経て、昨年7月からDeNAでプレーしている。
今季は阪神連覇の前に立ちはだかることが期待されるが、先頃、阪神の同期で現在は社会人野球の三菱重工Westに所属する北條史也内野手のYouTubeチャンネルに出演して、高校進学時の争奪戦内幕を明かした。
藤浪は小学生時代に軟式野球、中学からボーイズリーグで硬式野球を始めた。この頃、ボーイズリーグの阪南支部では北条のほか、ロッテ・田村龍弘とオリックス・森友哉がいて、藤浪より他の選手が有名だった。中でも北条と同じチームの田村が強烈で…。
北条「ピッチャーやったら藤浪より球速い。変化球はエグいし、バケモンやった」
藤浪「今、プロとしてやってるロッテ・田村がそのまま、中学生でプレーしていた。それぐらいすごかった」
とはいえ、藤浪も中学3年生で日本代表に選ばれ、体格に恵まれていたため、全国の高校からスカウトがきた。その中には東海大相模、青森山田、広陵などがあったそうだ。しかし、最終的に大阪桐蔭を選んだ理由は練習の空気感だったと、藤浪は言うのだ。
「いろんな学校を見に行かせてもらったんですけど、大阪桐蔭がいちばん空気ピリッとしてるというか。張り詰めた空気感で練習をしていた。ここならたとえ自分がレギュラーになれなくても、エースになれなくても、いちばん野球がうまくなれると思った」
どちらにするか、最後まで悩んだのはPL学園で、
「PL学園はすごい熱心にというか、『ぜひ、ウチに』という感じで言ってくださったんですけど。大阪桐蔭はそんなに熱心に誘われた覚えはない。それで中学生ながらに悩みましたね。熱く呼んでもらえるところに行くのか、すごい練習をしていていいところだけど、むちゃくちゃ欲しいって言われてないところに行くのか。PLを選んでたら、未来が変わってたかも」
多くのスター選手を輩出したPL野球部は、部内暴力などで2017年から休部状態。もし藤浪がPL学園に進学していたら、強豪だった時代がもう少し続いたのだろうか。
(鈴木十朗)

