突然始まった「AI画像生成」という趣味
彼が「最近AIで絵を作るのにハマってる」と話し始めたのは、半年ほど前のことでした。最初は風景画や動物のイラストを見せてくれていたので、私も「すごいね」と素直に感心していたのです。
しかし、次第に彼は画面を見せなくなり、パソコンに向かう時間だけが増えていきました。「何を作ってるの?」と聞いても、「いろいろ試してるだけ」とはぐらかされる日々。私の中に小さな違和感が芽生え始めたのは、ちょうどその頃からでした。
偶然目にした「保存フォルダ」の中身
ある休日、彼が席を外している間に、開きっぱなしのパソコンが目に入りました。画面には画像フォルダが表示されており、そこに並んでいたのは大量の女性の画像。すべてAIで生成されたものでしたが、明らかに私とは似ても似つかない容姿ばかりだったのです。
長い黒髪、大きな目、華奢な体型。どの画像にも共通する「理想像」があり、それは私の外見とはまったく異なるものでした。胸の奥がぎゅっと締めつけられるような感覚を覚えながら、私は静かにその場を離れたのです。
