「たった2人のスタートです」
1月20日に国会内でそう高らかに宣言した立憲民主党の原口一博衆院議員に、とんだ誤算が降りかかった。原口氏は、立民が公明党と野合した新党「中道改革連合」を「党の自爆であり、有権者に対する裏切りである」と断罪。自身が設立した政治団体「ゆうこく連合」の政党化を目指すと発表した。そして「たった2人」のうちの「もうひとり」として指名されたのが、自宅で転倒し入院中だった末松義規衆院議員である。
ところが、だ。原口氏の新党宣言からわずか数時間後、あろうことか末松氏がXで次のように主張。
〈合流の事実はございません。既に中道に入党届を出しました〉
病院のベッドから、まさかの反論をブチかましたのだ。驚いた原口氏は慌てて、自身のXに再反論の投稿。
〈とんでもない。末松義規代議士とのメッセージのやり取りもあります〉
あまりにもトホホすぎる政界再編劇の幕開けに、永田町で失笑が漏れたのである。
立民の安住淳幹事長によれば、148名の衆院議員中、既に引退表明した2人を除く146人中、144人が「中道改革連合」に参加。不参加を表明したのは原口氏と青山大人氏だった。
「ひとりぼっちの乱」を起こした原口氏が、政党要件の5人を揃えるためには、あと4人の議員を集めなければならないが、永田町関係者は苦笑いしながらこう語るのだった。
「原口氏と末松氏との間でどんな口約束が交わされたのか知りませんが、あと3人集めれば、と考えていた原口氏にとって、大きな痛手になったことは間違いない。裏金問題で自民党を離脱した議員、さらに自民党内で逆風にさらされている議員など、ワケあり議員が原口氏にすり寄ってくる、との噂はありますが。さらにパンデミック条約反対で原口氏と共鳴する反グローバリズムの戦友など、諸派・無所属議員も少なからずいるはずなので、駆け引きが展開されるでしょう」
「小さな虫にも五分の魂。魂があるわけですよ。魂を売り払うつもりはない」
「孤立ではなく独立だ」
そう言って強気の姿勢を崩さない原口氏だが、「ひとりぼっちの乱」が行き着く先にあるものは…。
(灯倫太郎)

