ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、オフシーズンでメンタルをリセット。2026年シーズンに向けて、自分にはマルク・マルケスに挑めるポテンシャルがあると自信の片鱗をのぞかせた。
2度のMotoGP王者であるバニャイヤだが、2025年シーズンは新チームメイトのマルケスを相手に全く歯が立たなかった。2025年仕様のマシンとのマッチングが良くないことが大きな要因にもなり、タイトル争いはチームメイトの独擅場になってしまったのだ。
最終的にランキング4位でシーズンを終えたバニャイヤは、オフシーズン中に気持ちを切り替えることができたという。そして2026年に向けて自分こそがマルケスと戦えるポテンシャルを最も秘めた男だと主張した。
「妻と休暇を過ごして、完全にリセットした。その後、かなり早い段階からジムでのトレーニングや分析作業を再開したよ」
バニャイヤはドゥカティのローンチイベントでメディアにそう語った。
「今回の休みは本当に有意義だったと思う。これまで以上に意識を切り替えて、自分自身について、何をすべきかを考える時間を多く取ったんだ」
「昨年は多くの状況で自分にとって難しいシーズンだった。ここまで苦しむことに慣れていなかったのかもしれない。だからこそ、すべてを見直し、“基準となる存在”が何をよりうまくやっていたのかを理解しようとすることが重要だった」
「マルクはいくつかの状況でよりうまくやっていた一方で、予選では自分が依然として苦しんでいた。だから、より深く分析し、何かをもっとよく理解できないか探ろうとしている」
またサーキット内外における人生で、さらに達成したいことを訊かれたバニャイヤは、次のように語った。
「僕は人生で既に幸運を受けてきているけど、これからも楽しんでいきたい」
「今この瞬間に関して言えば、昨年のようにではなく、もっとチャンピオンシップ争いがしたいね。マルクにもっと厳しい戦いを強いるだけのポテンシャルが僕にはある」
「ただ人生という意味では、すでに十分に幸運だから、これ以上何かを求めることはない」
バニャイアはまた、2025年シーズンを通して自分自身に対して過度に批判的になっていたと認め、その後に自身の考え方がどのように変化したかについても振り返った。
彼はこのオフシーズン中、師匠であるバレンティーノ・ロッシの私設コースで多くの時間をトレーニングに費やしたが、ロッシが経験してきた困難が、バニャイヤにとって貴重な視点を与えたという
「この時期、僕の指針となるモノは、通常はヴァレ(ロッシ)と、トレーナーのカルロ(カザビアンカ)のふたりだ」
「彼らは過去にあらゆる状況を経験してきた。ヴァレには非常に厳しい時期があったし、カルロはウッチョ(VR46のディレクター)と同じように、その時期をヴァレとともに過ごしてきた」
「ひとつ言えるのは、とにかく幸せでいること、そしてその瞬間を楽しむことが大切だということだ。何が起こるかは分からないからこそね。僕は、チャンピオンシップで1位や2位を獲得し、4シーズンにわたってトップ争いをしてきたけど、昨年は少し苦しんで目標を達成できなかった」
「3位や、ときには4位でフィニッシュした時、自分に対して厳しすぎた。だけど時にはそういった状況の中からポジティブな要素を受け取り、より良く分析する必要がある」
「苦しんでいる状況でも、僕は勝ちたいと思っていたんだ。でも、苦しんでいるときに勝つのは難しい。だからこそ、もっと冷静になってしっかりと作業し、たとえ苦しい状況でもより良いパフォーマンスを発揮するために努力する必要がある。これが僕の取り組んできたことのひとつだ」

