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帰ってきた娯楽作 プロジェクトPならぬ『パンダプラン』でみせた“本人役”ジャッキー・チェン71歳の現在地

帰ってきた娯楽作 プロジェクトPならぬ『パンダプラン』でみせた“本人役”ジャッキー・チェン71歳の現在地

100本の映画を日本に届けたレジェンド

それにしても驚かされるのは、ジャッキー・チェンの尽きることのないエネルギーだ。1954年生まれの彼は、現在71歳。本作でのアクションは、さすがに全盛期のような命知らずのスタントこそないものの、アイデアとタイミング、そして観客を楽しませようとするサービス精神は全く衰えていない。

むしろ、ここ数年の出演ラッシュは異常とも言えるペースだ。2024年に公開された自身の集大成的なドラマ『ライド・オン』、2025年公開のAI技術で27歳の自分と共演する『A LEGEND/伝説』、そして往年の名作をリブートする『ベスト・キッド:レジェンズ』。立て続けに新作を送り出すその姿は、かつてゴールデン・ハーベスト社で『プロジェクトA』や『ポリス・ストーリー』を連発していた80年代の全盛期を彷彿とさせる。

本作の資料によれば、『パンダプラン』は記念すべき「100本目」の公開作にあたるという(※カメオ出演などを除く)。半世紀以上にわたり、100本もの映画を日本のスクリーンに届け続けてくれたスターなど、他に存在するだろうか。

タイトルにある「プラン(計画)」という言葉にも、オールドファンはニヤリとするはずだ。 『プロジェクトA』、『プロジェクト・イーグル』、『ファイナル・プロジェクト』‥‥。かつて日本の配給会社は、ジャッキー映画に好んで「プロジェクト(計画)」という言葉を冠した。本作の原題は『熊猫計画(PANDA PLAN)』。まさに、往年のジャッキー映画への原点回帰を示すタイトルとなっている。

本作のもう一人の主役であるパンダの「ダーバオ」についても触れておこう。当然ながらCGで描かれているのだが、その愛くるしさと表情の豊かさは、ジャッキーの相棒(バディ)として申し分ない。撮影現場では青い人形を相手に演技をしていたというが、完成した映像では、ジャッキーがパンダを抱えて逃げ回る姿に違和感は皆無だ。むしろ、パンダの予測不能な動きに振り回されるジャッキーのリアクション芸は、名人芸の域に達している。

「パンダを守る」。たった10文字で説明がつくストーリー。そこに理屈っぽい説教や、複雑な伏線回収は必要ない。子供から大人まで、理屈抜きで笑って、ハラハラして、最後は笑顔になれる。かつてテレビの洋画劇場で、家族そろって食い入るように見た「あの頃のジャッキー映画」が、令和の最新技術と71歳のレジェンドによって、ここに見事に復活した。

文 / 平辻哲也

作品情報 映画『パンダプラン』

赤ちゃんパンダ フーフーの里親となるため、動物園に招かれたジャッキー。ところが、彼の目の前でフーフーは国際的な犯罪組織に誘拐されてしまう。かわいいフーフー救出のためさまざまなトラブルに立ち向かっていくジャッキーは、フーフーを助け出せるのか。

監督:チャン・ルアン

出演:ジャッキー・チェン、フーフー、ウェイ・シャン、シー・ツェ、ハン・イェンボー

配給:ツイン

© 2024 Emei Film Group Co., Ltd. Tianjin Maoyan Weying Cultural Media Co., Ltd. Longdongdong Pictures (Haikou) Co., Ltd.Ya’ An Cultural Tourism Group Co, Ltd Aijia Film Industry Beijing Cheer Entertainment

2026年1月23日(金) 公開

公式サイト pandaplan.jp

配信元: otocoto

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