元サンアントニオ・スパーズのティム・ダンカンは、NBA史に残るスーパースターだった。
1997年のドラフト1位指名でNBA入りしてから2016年に引退するまで、スパーズ一筋19年。その間、チームに5度の優勝をもたらし、2度のシーズンMVPに3度のファイナルMVP受賞、いずれも15度を数えるオールスター&オールNBAチーム&オールディフェンシブチーム選出、新人王獲得、バスケットボール殿堂入り、NBA75周年記念チーム入りと、手にした個人タイトルは枚挙に暇がない。
211㎝・113㎏の体格を誇るレジェンドビッグマンは、通算1392試合に出場し、平均19.0点、10.8リバウンド、3.0 アシスト、0.7スティール、2.2ブロック、フィールドゴール成功率50.6%を記録。愛称の“ビッグファンダメンタル”が示すように、派手さはなくとも基本に忠実なプレーを身上とし、スタッツリーダーとは無縁だったが、攻守両面で安定した働きを続け、スパーズの勝利に貢献してきた。
そんなダンカンは、やや地味なプレースタイルと、メディアの前では多くを語らなかったことから、“寡黙”というパブリックイメージがついているが、チームメイトから見た姿は違うようだ。
2010~16年までスパーズでダンカンとともにプレーし、2014年には優勝の喜びを分かち合ったダニー・グリーンは、かつてロサンゼルス・レイカーズなどで活躍したバイロン・スコットがホストを務めるポッドキャスト番組『Byron Scott's Fast Break』にゲスト出演した際、世間のイメージとは異なるダンカンの素顔を明かした。
「意外にもティミー(ダンカンの愛称)は無口な人だと思われているけど、決して静かなタイプじゃない。彼は話すよ。メディアの前ではあまり多くを語らないけどね。コート上では声で、行動でリーダーシップを発揮していた。ウォームアップ中に何人もの選手と握手を交わす姿が、彼のスター性を物語っているよ。
ティミーはいつも感動を与えてくれた。ほとんどの選手がティミーを尊敬している。彼は史上最高の選手だ。無意識のそういう行動が心に響くんだ…。ティミーは偉大な人物だったよ」
メディアの前では無口なダンカンだったが、チームメイトに対しては常に声を掛け、コミュニケーションを図り、リーダーとしての役割を全うしていたようだ。
ダンカンが先頭に立ってチームを引っ張っていたからこそ、新陳代謝の激しいNBAにおいて、スパーズは約20年にわたり強豪であり続けることができたのだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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