
前作主人公が闇落ちして復讐鬼に… 劇場版『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』 (C)ProductionI.G/1998 NADESICO製作委員会
【画像】え…っ? こりゃ人気出るわ こちらが『機動戦艦ナデシコ』メインヒロインに勝っちゃった可愛すぎる女子キャラです
楽しかった雰囲気が続編で一転?
好きだった作品の続編制作はファンにとって、とてもうれしい知らせです。しかし、なかには、一度はハッピーエンドを迎えたにもかかわらず、続編で悲惨な展開が待っていた作品もありました。
1998年に上映された劇場版アニメ『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』は最たる例といえるでしょう。TV放送された1996年の前作『機動戦艦ナデシコ』の最終回では、火星を舞台に敵対する木星の勢力「木連」と争うなか、主人公の「テンカワ・アキト」が所属艦「ナデシコ」艦長の「ミスマル・ユリカ」に告白して結ばれました。
ところが、続編となる劇場版の冒頭で新婚旅行に出かけたアキトとユリカが航空機の事故で命を落としたことが判明します。もっとも、事故は主犯である「木連」の過激派残党によって偽装されており、実際はふたりとも生きていました。
最終的に敵から逃れていたアキトと再集結したナデシコクルーによって、ユリカは救出されるも、彼女と顔を合わせることなくアキトはどこかへと旅立ち、円満といえない結末になりました。続編の企画はあったようですが、立ち消えになってしまったようです。
また、トレーディングカードゲーム『バトルスピリッツ』を題材にした2010年のアニメの第3弾『バトルスピリッツブレイヴ』は、子供向け作品ながらシリアスな物語で注目されました。ひとつ前の『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』は、主人公の「馬神弾(ダン)」が異世界「グラン・ロロ」を舞台に、ファンタジー色が強く明るい作風で描かれました。最後には異世界の問題を解決し、現代で仲間たちと勝負を繰り広げています。
『少年激覇ダン』の2年後を描く『ブレイヴ』では一転して未来の世界を舞台にSF色が強くなり、人種問題や政治的な駆け引きの描写など「深夜31時アニメ」と呼ぶファンがいるほど、日曜日朝7時の番組とは思えないシリアスな展開へと変わりました。
終盤では地球の滅亡を防ぐ手立てとして南極にある「神々の砲台」を起動させる戦いが描かれ、命をかけた勝負によってダンが犠牲となって消える切ない終わりで視聴者に衝撃を与えました。
そして、2019年の『けものフレンズ2』は作品そのものを前作と比較して賛否を呼びました。2017年の前作『けものフレンズ』は主人公の「かばんちゃん」と、相棒の「サーバル」など擬人化した動物たち「フレンズ」が旅をする物語で、和やかな雰囲気が好評を博しました。続編でも新たな地方でかばんちゃんたちの冒険を期待していたファンが多いなか、『けものフレンズ2』では新たな主人公「キュルル」の物語が描かれます。
前作とは違いフレンズたちとギスギスした関係が描かれることもあり、ほのぼのとした作風を望んでいたファンから批判的な声があがりました。作中には前作の主人公であるかばんちゃんも登場しますが、物語としてのつながりはありません。
こうなった経緯については、第1期の制作を担当した「ヤオヨロズ」が出資会社との間で降板騒動に発展し、第2期は別の制作会社が担当したことで作品の雰囲気が変わったといわれています。ちなみに第2期の最終回は、今まで登場したフレンズたちの協力で、敵である「巨大セルリアン」を撃退して和気あいあいとした空気で終わるハッピーエンドでした。
