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冬季五輪大国ノルウェー衝撃! スキージャンプ世界王者のスーツに施された“違法縫製” 内部告発で発覚 コーチ陣ら共謀

冬季五輪大国ノルウェー衝撃! スキージャンプ世界王者のスーツに施された“違法縫製” 内部告発で発覚 コーチ陣ら共謀

2月6日に開会式を迎えるミラノ、コルティナ冬季五輪まで約2週間と迫るなか、スキージャンプ界を揺るがす不正事件が波紋を広げている。

 現地1月15日、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は、25年3月のノルウェー・トロンハイムで開催されたノルディックスキー世界選手権で発覚したスーツ不正問題をめぐり、ノルウェー代表の元コーチ2人と当時のスーツ技術者1人に対し、18か月の資格停止処分を科したと発表した。

 事件はスーツ検査を通過した後に起こった。ノルウェー代表の首脳陣らは、ジャンプスーツに違法な縫製を施し、揚力が大きくなる改造を行なった。その様子を内部告発者がカーテン越しに撮影していたことで発覚した。対象となったのは、北京五輪金メダリストのマリウス・リンドヴィクと、平昌五輪金メダリストのヨハン・アンドレ・フォルファングというスター選手2人のスーツだった。

 現地1月20日、米スポーツメディア『The Athletic』は「世界王者のスーツに施された違法縫製」との見出しでこの問題を報道。資格停止処分を受けた元ノルウェー代表コーチら3人について、「主力選手のスーツを不正に改造し、競技を有利に進めようと共謀していたことを認めた」と伝えた。
  FIS倫理委員会は、「競技の根幹である公平性を著しく損なう行為であり、映像証拠によって否定の余地がない」と指摘。計画的かつ組織的な不正であった点を重く見た。

 一方で選手側は関与を否定。コーチ陣も「選手は知らなかった」と主張し、リンドヴィクとフォルファングの処分は3か月の出場停止にとどまった。処分はすでに消化されており、両者はミラノ・コルティナ冬季五輪に出場する見通しとなっている。

 同メディアは、不正行為が競技に与える影響について「スーツ不正は『用具ドーピング』に等しい」とし、「スキージャンプでは、身体表面より4センチ以上大きいスーツは禁止されているが、股下部分をわずか1~2センチ拡張するだけで、飛距離が5~6メートル伸びることが研究で示されている」と報道。競技結果への影響が極めて大きいと強調した。

 また、「冬季五輪大国ノルウェーに走った衝撃」とも表現。この事件は「ルール遵守を国民的美徳としてきたノルウェーにとって、国家のアイデンティティーを揺るがす出来事となった」と報じた。ノルウェー国内では、スキージャンプ界の強豪国として君臨してきた誇りが傷つけられたとして、批判の声が強まっているという。

 事件を受け、FISは用具検査体制を全面的に見直し、検査員の増員やチェック項目の強化、使用可能なスーツ数の制限など、再発防止策を打ち出した。

 ノルウェーはこれまで冬季五輪で金メダル12個、銀メダル10個、銅メダル14個を獲得し、スキージャンプの強豪国として名を馳せてきた。しかし、今季のスキージャンプW杯(FIS)総合ランキングではトップ10入りを果たした選手はおらず、最高位はクリストファー・エリクセン・スンダルの14位。ヨハン・アンドレ・フォルファングが16位、マリウス・リンドヴィクが18位と、成績面で苦戦が続いていた。

 同メディアの取材に応じたノルウェー人のスキー競技有識者エリック・サンドイ氏は、「正しい用具で、正しい結果を出してほしい」と自国チームに厳しい視線を向けた。スキージャンプ界を揺るがしたこの問題は、今後も議論を呼び続けそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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