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基礎スキーヤーがストックに並々ならぬこだわりを見せるのはなぜか? ~基礎界のトップ選手に聞いた

コブ斜面でのストックワークのコツ

多くのスキーヤーが苦戦するコブ斜面でのストックワーク。連続するコブの中で、流れを止めずにいかにスムーズにストックを突くのかは重要なポイントだ。ここではトップ選手に聞いたコブ斜面でのストックワークのコツを紹介する。

1.構えた位置を変えずにバランスを保つ

ストックをどの位置で構えるかは、滑りの安定性を左右する大事な要素。バラバラな位置で突くことがないように、拳の位置をキープしてみよう。これによりストックワークが安定し、しいては上体の安定にもつながる。ポイントは腕をリラックスさせてヒジを軽く曲げた状態にすること。

2.コブの大きさとスピードで突き方を変える

コブのサイズやスピードに応じて、ストックの突く方向を変えることも効果的だ。スピードを上げたい時は、ストックを少し谷側へ軽く落とすようなイメージで突くと滑りに流れが生まれる。逆にスピードを抑えたい時は、山側に体が残せるような位置でストックを突くことで流れを止めないストックワークが可能となる。コブの状況に応じて突き方を調整することで、ライン取りにも柔軟性が生まれる。

3.ストックの長さにこだわる

多くの選手に共通しているのが、コブでは整地よりも短めのストックをチョイスしている点。なお、青木選手の目安は身長の60%前後とのこと。ストックの長さが長いと、どうしても突いた瞬間に上体が起こされてしまい、体が遅れてしまう。前後の重心移動が重要となるコブ斜面では、ストックの長さにシビアになることが上達の近道となる。

4.滑りのリズムを崩さないストックワーク

コブ斜面では、恐怖心や力が入ってしまうあまり強くストックを突きがちだが、大切なのはリズムだ。連続するコブに対して、均等なリズムでストックを突くことが安定した滑りを生む。ストックを突く瞬間を意識しすぎず、ターンの流れの中で自然に使えるようにすると、動きに無理がなくなることを意識するとよい。

コブの中ではストックを“突く”というよりも、“滑りのリズムを整える”意識を持つと、上体の動きが安定し、滑走性も損なわれにくい。トップ選手ほどコブ斜面では余計な力を抜き、手首をうまく使って正確なストックワークを行っている。突こう、突こうと意識するのではなく、滑りの流れを妨げない柔軟なストックワークが上達のカギとなる。

滑るうえで欠かせないストックの役割

Skier:柏木義之&栗山未来

スキーにおいてストックは、単なる道具ではなく「滑りのバランス・リズム・タイミングを助ける相棒」のような存在として機能している。そして、多くのスキーヤーが共通して挙げたのは、バランスの保持と運動のタイミングの調整という2つの役割だ。

バランス保持と安定性のサポートの面では、ストックを持つことで、体のバランスを保ちやすくなり、ターン中崩れにくくなる。特にスピードや斜面変化に対応する際は、ストックが「第三の支点」として作用することもあり、体の安定を助けてくれる。一方で、頼りすぎると本来の重心移動や体軸の操作を妨げることにもなるため、「あくまで補助的に使う」意識が大切だ。

また、リズムとタイミングの形成にもストックは重要だ。ターンのきっかけや切り替えのタイミングを手で感じ取ることで、全身の動きに自然な流れが生まれるだけではなく、「ストックを持たずに滑ると違いがよくわかる」と青木選手が語るように、運動リズムの感覚づくりに欠かせない道具と言える。さらには、手の動きは意識しやすいため、ストックは滑りの技術を高めるためのフィードバックアイテムとしても重要な役割を持っている。

配信元: STEEP

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