マイクの盟友・世界的写真家 マティアスが寄せたメッセージ
フリースキー界のレジェンドが滑れば、当然そのフォトジェニックな瞬間を捉えようとする写真家がいる。マイク・ダグラスが長年、雪山で共に時間を過ごしてきた盟友フォトグラファー、マティアス・フレデリクソン(Mattias Fredriksson)も喜びのメッセージを寄せた。このマティアス、日本の「BRAVOSKI」や「FallLINE」誌でも、頻繁にグラビアを飾っているおり、親日家だ。
「私が知っているスキーヤーのなかで、これほどまでに現代のフリーライディング界に影響を与えた人物はいません。マイクが 殿堂入りしたことに本当にワクワクしています。ツインチップスキーの開発から難しいビッグマウンテンへの挑戦、 SALOMON Freeski TV 映像を通じたスキーコミュニティへの貢献に至るまで、マイクは 30年以上にわたってスキー界のインスピレーションでした。そしていまなお進化し続けている伝説です。
もう数十年も前、僕がまだ写真家を志して駆け出しだった頃から、彼は私を支えてくれて、私たちは 20年以上ずっと一緒に仕事をしてきました。私に多くのチャンスと素晴らしい思い出をくれたのは彼です。マイクの輝かしいキャリアと幸せな時間を心から祝福します」
Mike Douglus × Mattias Fredrikssonの作品ギャラリー
マイク・ダグラスと写真家マティアス・フレデリクソンが共に歩んできた軌跡から、とっておきのベストショットということで、マティアスにセレクトしてもらった。撮影時のマティアスのコメントを添えてお届けしたい。

Photo:Mattias Fredriksson
椅子に腰掛けるマイクを捉えたモノクロのポートレートは、特別な意味を持つ一枚だ。インスピレーションの源は、1972年の映画史に残る名作『ゴッドファーザー』。アル・パチーノとマーロン・ブランドが醸し出した、あの重厚で静かな緊張感を、マイクの中に見出そうとした。完璧な再現かどうかはわからない。ただ、この写真が、彼の長いスキー人生を象徴する、これまでとは異なる表情を刻んだことだけは確かだ。
この記事のトップに配置されたバックフリップの写真は、SALOMON Freeski TVの撮影でアルプスのエンゲルベルグへと列車で旅していた頃、忘れがたい時間から生まれたものだ。この旅でマイクは、プロデューサーであり一人のライダーでもあった。多くの責任を背負いながらも、彼はためらうことなく崖へ向かいトリックを放つ。この写真は、今もなお私のキャリアの中で最も愛おしいショットのひとつであり続けている。

Photo:Mattias Fredriksson
この作品が生まれたのは、2008年2月。SALOMON Freeski TVの2週間に及ぶ撮影の最終日、私たちはすでに限界近くまで追い込まれていた。最初のトライは完璧ではなかった。無線越しにマイクにもう一度来てほしいと伝える。疲労の色は隠せなかったが、「きっと報われる」と伝えると、彼は再び登り返してくれた。次の一発ですべてが噛み合い、その瞬間は永遠に切り取られた。この写真は『Bravo SKI 2009 Vol.1』の表紙を飾り、『Powder Magazine』をはじめ、数多くのメディアに掲載されることになる。あの最後のハイクアップは、疑いようもなく価値のある一歩だった。
ー Words by Mattias Fredriksson
