『スターダム旗揚げ15周年記念 in KORAKUEN(1.21)』後楽園ホール(2026年1月21日)
ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 ○小波vs吏南×
小波が吏南とのH.A.T.E.同門対決を制してワンダー王座V2に成功。激闘で15周年記念大会を締めくくると、「16周年もH.A.T.E.が支配する」と予告した。その後、壮麗亜美が挑戦に名乗りを上げ、2・7大阪大会でのタイトル戦が決定的となった。
ワンダー王者の小波は昨年の12・29両国大会で飯田沙耶を破り、初防衛に成功。そんな小波の前に立ったのがH.A.T.E.の同門・吏南だった。2026年にさらなる飛躍を狙う吏南は「その白いベルト、私に挑戦させてください……いや、挑戦させろ、クソ姉貴!」と要求。受諾して握手を求めてきた小波の顔面にツバを吐きかけて宣戦布告した。
年が明け、1・11後楽園大会ではフキゲンとの3人で保持しているアーティスト王座防衛に成功。スターダム旗揚げ15周年記念日の2日前となる後楽園大会で同門対決が実現する運びとなった。
吏南がドロップキックで奇襲。場外戦に持ち込むと、観客席に3連続で小波を投げつけて先制する。リングに戻った吏南は「おい、チャンピオン上がってこいよ!」と挑発した。しかし、小波もパイプイスで腹部を殴りつけて報復。さらに、吏南の首にパイプイスを引っかけると、そのままトップロープに叩きつける非情な攻撃で逆転する。「クソガキ!」とサッカーボールキックで蹴り飛ばすと、左腕への一点集中攻撃に打って出た。
一方的な展開を続き、ミドルキック連打も食らってしまうが、吏南も意地のビンタで応戦。ハイキックや裏拳をもらってもムキになって倒れず、フロントハイキックで王者を蹴り倒した。エルボー合戦でなおも競り合うと、吏南が変型大外刈りでペースを掴んだかに見えたが、小波はコーナーでの宙吊り式スリーパーで拷問し、場外でも腰に巻いていたベルトでの絞首刑へ。さらに、ダイブ式ジャンピングハイキックなど蹴り技もクリーンヒット。ジャーマンも完璧に決まり、盤石の攻撃で吏南を追い詰めた。
小波はトライアングルランサーで仕留めにかかるも、吏南は丸め込んで脱出。起死回生のPinkDevilをさく裂すると、後楽園ホールは「吏南」コールに包まれる。吏南はダイビングダブルニードロップを2連続で投下し、変型逆落としから執ように絡みつき、ハイドレンジアの構え。巧みにポジションを入れ換えた小波が胴絞めスリーパーを仕掛けても、押さえ込んで脱出。「吏南」コールに背を押されると、再びPinkDevilで叩きつけ、ミサイルキックからタイガーリリーにつなげて決定機を掴んだ。
カウントの合唱になるも、小波は肩を上げる。ならばとリバースゴリースペシャルボムでダメ押しを狙うも、振り払った小波は鼻血を出しながらまたもスリーパーに捕獲した。エスケープを許しても、投げ捨てジャーマン、バズソーキックと大技ラッシュ。カウント1で肩を上げて場内を沸騰させた吏南は、顔面蹴りを回避すると、逆さ押さえ込みからジャックナイフ式エビ固めにつなげるが、小波は3カウントを許さない。そして、ハイキック、顔面蹴りからまたまた胴絞めスリーパーへ。H.A.T.E.の盟友を絞め落として、勝利をもぎ取った。
小波が吏南絞殺でワンダー王座V2に成功。「ワンダー2度目の防衛戦、防衛したぞ!」と叫んで、「小波」コールを巻き起こすと、「それにしても吏南、お前、強くなったな。私が鼻血まで出るなんてなかなかレアだぞ。さすが同じ“姉妹"の血を引いてるのかもな。でも、私はなんといってもこの後楽園ホール、そしてスターダム15周年でメインイベントを吏南とベルトを懸けて試合ができたっていうのが感慨深いというか、私の誇りだよ」と吏南を手放しで称える。
吏南が「強くなったなとか、全部上から目線なのウザい! いや、マジで絶対諦めないから。また私がクソ姉貴からベルトを奪ってやるよ!」と悔しさを爆発させても、「吏南は相変わらず口が悪いな。でも、お前はそのままでいいよ。今日の試合を通じて私はもっとお前と戦いたいと思ったし、お前がシングルのベルトを巻くのもそう遠くない日に訪れると思うよ」とエールを送り、「だから、これからも隣で一緒に戦ってくれよ」と続けると、2人は抱擁を交わした。
ここで、姿を現したのが壮麗だった。以前から白いベルト獲りに執念を燃やす壮麗は、昨年の12・8後楽園大会で飯田沙耶と挑戦権を懸けて対戦するも敗北。一歩後退を余儀なくされていたが、「単刀直入に言う。次の白いベルトの防衛戦、私にやらせろ!」と再び挑戦をアピールした。
これを鼻で笑った小波は「おい、空気読めよ。今せっかく姉妹ゲンカから仲直りしていい感じのところにお前が邪魔しにきた。しかもさ、お前って後楽園ホールで次期挑戦者決めるための飯田とのシングルマッチで負けたんじゃなかったっけ」と糾弾する。
それでも壮麗は「確かに飯田とのシングルマッチで負けたし、今日の今日までたいした結果残せてないけど、でも両国の飯田と小波の試合、そして今日の吏南と小波の試合、こんなの見せられて、簡単に諦められるわけねえだろ!」と激情を吐露。「しかも、今この場に挑戦表明しに来ているのは私だけ。ということは、次のチャレンジャーは壮麗亜美でいいですよね! 小波、次のビッグマッチ、2・7大阪、いいよね?」と舞台まで指定して対戦を迫った。
「おい、なんでお前が勝手に全部決めてんだよ」と吐き捨てた小波は「ちょうど2・7、まあ、暇だし、ちょっと遊んでやってもいいけど、その前に、God's Eyeはいつもいつも練習ばっかじゃなくて、なにか結果を残してみろよ」と受諾しつつ壮麗を嘲笑。負けじと壮麗は「ここでしっかり結果を残してやるよ。遊びで済むと思うなよ」と言い返した。
早くもV3戦が決定的となった小波は、H.A.T.E.の仲間たちをリングに呼び込むと、吏南と肩を組み、「スターダム15周年はまさにH.A.T.E.一色の1年だった。そして、16周年も私たちH.A.T.E.が支配していく」と予告。「スターダム、ジ・エンド」と堂々と締めくくってみせた。
【小波の話】「2度目の防衛戦、このベルト防衛したぞ。ああ、チャンピオンって面白えな。こんな鼻血が出るなんて久々だよ。なんか吏南とのシングル、しかも後楽園ホールでメインイベントって、数年前の5☆STARの決勝戦を思い出したな。そういうのもあって、すごく感慨深い戦いだったし、今日やってみて、吏南がこのベルトを獲るのもそう遠くないだろうと私は思う。それにしてもGod's Eyeはなんだ? 口だけかよ。次の挑戦者とか名乗り出てきて、壮麗と飯田で面白いゲームを、しかも後楽園でさ、組んでやって。そこで負けて、掴めなかったヤツがなにノコノコと挑戦表明してんだって話なんだよ。でも、ちょうど暇してたし、お前と少し遊んでやってもいいけど、まあ、どうだろう? その前にお前が終わっちゃうかもな。壮麗亜美、ジ・エンド」
【吏南の話】「約1年前、白いベルトに初めて挑戦して、そこからずっと白いベルトを私が10代のうちに巻いて、このスターダムを引っ張っていくってデカい口たくさん叩いて。それでも今日もまた勝てなくて。いや、なんかスターダムってやっぱ人数も多いし、タイトルマッチ…特にシングルなんてできる人が限られてくるし、だからこの少ないチャンスをものにしないといけなかったし。たとえ同門だろうと、小波に…いや、小波だからこそ勝ちたかったし。もうなんかグチャグチャっす、マジで。悔しいっていうありきたりすぎる言葉で片付けられないぐらい、今な頭がなんも追いついてないけど、でも諦められないです、このまま。絶対に絶対に私が白いベルトを巻きます。今日出したあの技ももっともっと磨いて、絶対に私が白いベルトを巻く。以上」

