元F1ドライバーのミック・シューマッハーが、10月にインディアナポリスのロードコースで行なわれるインディカーのテストに参加することが決まった。
7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエルを父に持つことで知られるシューマッハーは、自身も2021年から2シーズンにわたってF1に参戦。2023年からの2シーズンはメルセデスのリザーブドライバーを務めた。そして昨年からはWEC(世界耐久選手権)を主戦場としており、アルピーヌのドライバーとして最高峰クラスにエントリーしている。
そんなシューマッハーは、今年5月のインディ500にも現地入りしてパドックで人脈作りをスタートするなど、アメリカのオープンホイール最高峰インディカー・シリーズに参戦する可能性を模索してきた。そしてこの度、10月13日にインディアナポリスで行なわれるテストにレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)から参加することとなった。
今回のテストはシューマッハーにとって、インディカーの技術的特徴やフィジカル面での要求を理解する貴重な機会となる。発表に際し、シューマッハーは次のように語った。
「初めてのインディカーテストをとても楽しみにしている。この機会を与えてくれたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに心から感謝したい」
「インディアナポリス・モータースピードウェイで初めて走ることも特別だ。ここには数多くの歴史があり、父がかつて走ったコースでもある。どんな特別な体験ができるか楽しみにしている」
「普段走らせているマシンとは異なるこのレーシングカーについて、特性を理解することにとても興味がある。モータースポーツの多様な世界で経験を積むことに強い関心があるし、シングルシーターが好きなことは周知の通りだ。ここでの体験は貴重なものになるし、タイヤが丸見えのマシンに乗れること自体楽しみで仕方がない」
シューマッハーが参加するテストは前述の通りインディアナポリスのロードコースで行なわれるが、レイアウトはインディカーのレースが開催されている時と同じ。今年のレースではRLL勢が躍動し、予選ではグラハム・レイホールが2番手、ルイス・フォスターが3番手、デブリン・デフランチェスコが5番手に入り、レースでもレイホールが6位入賞を果たした。
RLLの共同オーナーでインディカーチャンピオン経験者のボビー・レイホールは、シューマッハーのテスト参加を歓迎して次のようにコメントを寄せた。
「ミックのキャリア、そして彼の父のキャリアは遠く離れた地から注目してきた。彼を我々のマシンに乗せられると思うと非常にワクワクする」
「これはRLLにとってもミックにとっても素晴らしい一日になるだろう。彼は間違いなく才能豊かだし、我々はインディアナポリスのロードコースで良いセットアップを持っているので、彼にとって良いベースラインになるはずだ」
そしてチームの社長であるジェイ・フライもこう語った。
「ミックのような一流の才能をテストできるのは素晴らしい機会だ。ふたつの伝説的なモータースポーツファミリーが出会う特別な瞬間でもある」
なお今回インディカーのテストが決まったシューマッハーについては、WECでの将来をめぐって様々な憶測が飛び交っている。来季はJOTAが運営するキャデラックへの加入が有力視されていたが、現在は2027年からLMDh車両でハイパーカークラスに参戦するマクラーレン陣営に移籍するのではとも噂されている。

