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高橋一生「芝居において余白を信じてくださる」 “岸辺露伴は動かない”渡辺一貴監督との新作映画『脛擦りの森』公開決定

高橋一生「芝居において余白を信じてくださる」 “岸辺露伴は動かない”渡辺一貴監督との新作映画『脛擦りの森』公開決定

謎の男(高橋一生)
謎の男(高橋一生) / (c)『脛擦りの森』プロジェクト

荒木飛呂彦の人気コミックを実写化した「岸辺露伴は動かない」シリーズの監督・渡辺一貴、主演・高橋一生によるオリジナル映画「脛擦りの森」が4月10日(金)に全国公開されることが決定した。これに合わせて、特報映像&ティザービジュアルのほか、監督とキャスト陣のコメントが公開された。

■岡山の妖怪伝承「脛擦り」をモチーフに描く愛の物語

本作は、岡山の妖怪伝承「脛擦り」に着想を得て描かれる、神秘的で美しくも残酷な愛の物語。人里から離れた深い森で足に傷を負った若い男は、女の甘い歌声に導かれ、古い神社にたどり着く。そこには謎の男と若く美しい妻が暮らしており、若い男はそこで夢のような、時の止まったような時間を過ごす。

高橋は、森の奥深くで暮らす謎の男を演じる。謎の男と森で暮らす謎の女・さゆりを演じるのは、本作が映画出演2作目となる、弱冠16歳の新星・蒼戸虹子。そして、第78回カンヌ国際映画祭監督週間に出品された「見はらし世代」で初主演を果たした黒崎煌代が、足に傷を負い森に迷い込む若い男を演じる。

■神秘的な風景の美しさに息を呑む、最新映像&ビジュアルが公開

この度、本作初の映像解禁となる、特報映像が発表された。映像は、人里から離れ、空気も冴え渡るような森の中をさまよう二人の男の姿を静かに追っていく。彼らを包み込むように、そして森の奥へ奥へといざなうかのように女の歌声のような声が甘く妖しく響き、大きく口を開けた洞窟の入り口が映し出される。神秘的な装いの女が声の主なのかと胸がざわつく中、映像は「あなたに出逢える日を、焦がれていました。」というミステリアスな言葉で締めくくられる。

併せて到着したティザービジュアルには、苔が生え緑濃く切り立った岩場のような場所で小さな祠が佇んでいる。本作が描くのは、これまでに描かれてきた妖怪の昔話や恐怖ドラマではなく、美しくも恐ろしい、恐ろしくも哀しい、哀しくも忘れ得ぬ愛のドラマ。人々に語り継がれてきた「すねこすり」の言い伝えから、まだ誰も知らない、そして今後、語り継がれるであろう新しい物語「脛擦りの森」が誕生する。

■高橋一生 コメント

「脛擦りの森」は、妖怪・すねこすりをモチーフにしたオリジナル作品です。初めてこの妖怪を知ったとき、その正体の掴めなさや、どこか人の生活に寄り添う佇まいに強く惹かれました。今回、一貴監督がすねこすりを題材に作品を撮ると聞き、不思議と腑に落ちるものがあり、この物語に関わることになりました。

一貴監督とは長くご一緒していますが、芝居において余白を信じてくださる方です。脚本には、妖怪がどのように語られ、伝えられ、物語として残っていくのかという「継承」の感覚が通底していて、言葉を重ねすぎない世界の中で演じられることに、手応えを感じていました。

撮影中は、観る方が物語の中に迷い込んだような感覚を持てるような空気の中で、スタッフの皆さんと試行錯誤を重ねながら、挑戦的な時間を過ごしました。また、すねこすり発祥の地とされる岡山の風土に身を置けたことも、この作品にとって欠かせない体験だったと思います。劇場でこの世界に触れていただける日を、楽しみにしています。

■蒼戸虹子 コメント

真冬の岡山県、雪の降る幻想的な景色の中で私は一体どこにいるのか、現実かどうかもわからなくなるような不思議な感覚に陥りながら、ゆっくりと流れる時間がとても、好きでした。そして渡辺監督の世界の中に、高橋さん、黒崎さんと一緒に居られたことも、私にとって特別なものでした。映画をみている内にいろいろな境界線がなくなっていくような、そんな感覚をご覧いただいた方もきっと体験いただけると思います。沢山の方にご覧いただければ嬉しいです。
謎の女・さゆり(蒼戸虹子)
謎の女・さゆり(蒼戸虹子) / (c)『脛擦りの森』プロジェクト


■黒崎煌代 コメント

「脛擦りの森」に若い男役で参加させていただきました、黒崎煌代です。岡山の素晴らしいロケーションで撮影された本作は、どのシーンも洗練された美しさと妖しさが漂っています。私にとって妖怪「スネコスリ」は、とても身に覚えのある感覚の妖怪でした。観ていただいた方にスネコスリがどう映るのか、今からとても楽しみです。ぜひ物語に身を委ね、劇場で神秘的で妖しい「脛擦りの森」の世界を味わっていただきたいです!
若い男(黒崎煌代)
若い男(黒崎煌代) / (c)『脛擦りの森』プロジェクト


■渡辺一貴(監督/脚本) コメント

日本には数百以上の「妖怪」が棲んでいると言われています。妖怪とは、人知を超える現象や不可思議な事象に昔の人が名前を付けたもの。自然への畏怖、未知のものへの恐怖が産んだ、想像力の結晶なのだと思います。本作のモチーフとなった「スネコスリ」もそんな妖怪の一つです。雨の夜。灯りのない暗い道を歩いていると、ぬかるみに足を取られて転んでしまう。「見えない何かに悪戯された」と思いこみ、皆に吹聴する…岡山県に伝わる妖怪「スネコスリ」の伝承です。

岡山は私が放送局に就職して、最初の4年間を過ごした大切な場所です。当時、山間の里村で、母屋の中で牛と共に暮らす老夫婦を取材したことがありました。田の神に感謝し、牛の神に祈りを捧げ、日々を送る。数十年間変わらない静かな暮らし…。その取材中に不思議な体験をしたのです。

ある春の昼下がり、撮影の合間に私は田んぼの畦道でぼんやり佇んでいました。その時一陣の風が吹き、雑木林がざわめきました。瞬間、不思議な感覚に包まれたのです。今が現代なのか、遥か昔なのか…自分が何百年前にも同じ場所に立っていた記憶が立ちあがり、しばらくその場に立ち尽くしていました。今でも、あの時の感覚は忘れていません。

妖怪は昔の人々の自由で豊かな発想力が産んだ、オリジナリティ溢れる創造物です。そんな妖怪のひとつ「スネコスリ」に新たな命を吹き込み、思い出の地である岡山で、映画を作ることができました。先達の想像力には遠く及びませんが…「スネコスリ」に感謝です。

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