立憲民主党の安住淳幹事長はNHK政治部記者出身であり、歯切れのよさで知られる。ところが米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐっては、その歯切れのよさがアダとなって迷走している。
安住幹事長は1月19日に公明党と合体した新党「中道改革連合」の綱領発表会見の場で、辺野古での新基地建設について問われると、
「政権を担うことになれば、ストップするのは現実的ではない」
と発言した。これが沖縄で大騒ぎとなり、これまで移設に反対してきた立憲民主党の沖縄県連が、発言撤回を求める文書を送った。
慌てた安住氏は20日になってトーンダウン。
「中道として、移設に関する整理はまだできていない」
公明党の斉藤鉄夫代表は国交相時代の2023年12月、移設計画で防衛省による地盤改良工事の申請を県に代わって国が承認する「代執行」を実施すると表明した人物だ。沖縄県の玉城デニー知事は承認しない方針を表明していたが、著しく公益を害することは明らかと判断し、初となる代執行に踏み切った。その斉藤氏が新党で共同代表を務めるだけに「整理できていない」はありえない。
安住氏は国対委員長だった2020年、衆院予算委員会の質疑内容などを伝えた新聞各紙のコピーに「すばらしい!」「ギリギリセーフ」「くず0点」「論外」といったコメントを書いて、国会内控室のドアに貼り出した。沖縄をめぐる安住氏の一連の発言は「論外」か「くず0点」か、悩むところだろう。
(田中紘二/政治ジャーナリスト)

