
主演を務めるのは『陽が落ちる』(24)でも忘れがたい存在感を残した前川泰之。東日本大震災の被災地で、津波で妻と幼い娘を失いながら任務に立ち続ける自衛隊員・春日三尉へと息を吹き込む。春日の同僚の女性自衛隊員・ 佐藤を竹島由夏が演じる。
本予告映像は、2011年3月11日14時46分、事態が一変した被災地で懸命に避難所支援にあたる自衛隊員たちの姿で幕を開ける。救助活動を続ける自衛官・春日(前川)は、震災で家族を失った少年・和樹(齋藤優聖)と出会う。一人佇む和樹の姿と共に、「警察から連絡があって、身元を確認してほしい」という言葉が重なり、否応なく“喪失”の現実が突きつけられる。

また津波で妻と幼い娘を失いながらも、その事実を胸に秘めたまま任務に身を捧げてきた春日が、ついに感情を抑えきれず涙を流す姿が映し出される。女性自衛官・佐藤(竹島)から向けられた厳しい言葉をきっかけに、春日は「お前になにがわかる。誰にも見つけてもらえず、冷たいところに埋まってるんだぞ」と声を荒げ、押し殺してきた悲しみを爆発させる。その叫びは、家族を失った痛みが限界に達した瞬間を生々しく浮かび上がらせる。

しかし、「悲しみを超え、1人でも多くの人を助けるために――」。その言葉と共に、和樹が自衛隊員に心を開いていく瞬間や、春日と和樹が2人で敬礼を交わす場面、春日が和樹を強く抱きしめるシーンなど、希望へと歩みを進めていく瞬間が重ねられていく。春日の「その気持ちが、行方不明の家族と、残された俺たちを繋ぐ絆だから」という言葉、そして最後に「諦めないでください」という言葉が添えられ、本作が描く祈りと希望、一歩を踏み出す“再生“を強く印象づけている。

さらに、自衛隊員たちが被災地の人々と触れ合いながら絆を深めていく様子、そして春日が家族を想い涙を流す、緊迫したシーンなどの場面写真も解禁された。
大きな喪失の痛みと向き合いながらも、人々が支え合い、再び前へと歩き出す過程を丁寧に映し出したヒューマンドラマとなっている。
文/編集部
