だが、それは大谷にとって新たなリスクも背負うことにもなりそうだ。
「投手復帰した昨季、ノーワインドアップ投法で投げていたのは、トミー・ジョン手術明けの投手は、細かい制球力が低下するとの報告があったからです。同手術は2回目でしたし、大谷自身も何か対策を講じなければダメだと思ったのでしょう」(現地記者)
大谷は走者のいない場面でもセットポジションで投げてきた。
ノーワインドアップ投法は両手を頭の後ろまで持っていき大きく振りかぶるワインドアップ投法ほどではないものの、後ろに引いた左足を高く上げて投げるので、体力の消耗も激しいのだが…。
「大谷がノーワインドアップ投法に変えることで得られたのは、ボールの勢いです。コントロールを意識し過ぎると、球速が落ちてしまうためです」(同)
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米国ライター「心配なのは体力です」
大谷は今季、ノーワインドアップ投法をしっかり習得し、「直球の勢い」を継続させたいと考えている。
「左足を後ろに引く長さが一定にならず、1本足になったときのバランスもイマイチでした。そのあたりを修正していくようです」(同)
ノーワインドアップ投法に変えたのは、大谷自身が球速の衰えを感じているからだろう。
「心配なのは体力です。昨季、投手登板した翌日はノーヒットなんてことも度々見られました。20代は疲れても、ひと晩寝れば体力も回復しますが、30代は違います」(米国人ライター)
同僚のミゲル・ロハスが語る大谷評は「努力しているところを見せない」。
しかし、試合前の打撃練習を見れば、トレーニングをやってから球場入りしたのは明らかで、それが他選手を触発してきた。
メジャーリーグの投手は通常、前年12月に練習を再開し、1月に投球練習も始める。
大谷はWBC出場予定で、練習開始がさらに前倒しされた。
体の負担も増える新フォームで投げる大谷の体力が、やはり心配だ。
「週刊実話」1月29日号より
