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『ばけばけ』女優が「男に頼らない」元自衛官役として激闘!「鬼滅よりユルい」のに怖いホラーとは

『ばけばけ』女優が「男に頼らない」元自衛官役として激闘!「鬼滅よりユルい」のに怖いホラーとは


『ばけばけ』にも出演中の円井わんさん

【画像】え、「かっこよ」「血が滲んでも美しい」 コチラが『ヒグマ!!』で元自衛官を演じる『ばけばけ』女優です

「鈴木福くんならヒグマに襲われてもあまり可哀相な感じにならない」

 2026年1月23日より、映画『ヒグマ!!』が公開予定です。日本全国でのクマ被害を受けて昨年11月から公開が延期された同作は、巨大ヒグマに襲われるモンスターパニックものでありながら、「闇バイト」の問題に迫る「社会派」の面も見どころとなっています。

 さらに同作で注目したいのは、主演の鈴木福さんはもちろん、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で主人公の幼なじみ「野津サワ」役を演じている円井わんさんです。彼女が「実質W主演では?」と思えるほどに目立つ役柄を熱演されていたことも含めて、映画の魅力を解説しましょう。

円井わんさんの「戦闘能力」「ギャップ萌え」にも注目

 あらすじは、父親の借金の返済のために闇バイトにすがりついた18歳の少年「小山内(演:鈴木福)」が、高額な報酬が見込める「拉致工作」に参加した矢先、森の山中でヒグマに遭遇してしまうというものです。円井さんは、その最中で宝石を奪って逃げた女性「若林桜子」を演じています。

 彼女は、「声帯引っこ抜いて、ケツに突き刺すから」というセリフに代表されるようにとても口が悪い人物です。オドオドとしている小山内に険悪な態度だったものの、やがてヒグマに飲み込まれた宝石を取り返すという共通の目的のために、彼と「共闘」します。

 本作は、円井さん特有のグイグイと引っ張っていく「姉御肌」的な雰囲気が頼もしく見えますし、ダメダメな青年に思えた鈴木さんも意外な機転を利かせて彼女と連携していくため、「初めは相性最悪でも次第に良いコンビになっていく」という「バディもの」の面白さも存分にあるのが特徴です。

 なお、円井さんは映画での本格的なアクションは初めてだったそうですが、空手の経験のおかげで、内藤瑛亮監督からは「掌打などの技は最初からすごく様になっていた」と感心されたといいます。元自衛官という設定にも説得力のある戦闘能力、特に動きの「キレ」も見どころです。

 さらに、彼女には「売れない新人ホスト(演じているのは一人二役の鈴木福さん)を推している」という一面もあります。普段のヤンキー的な粗暴な印象と、推し活をしている普通のキュートな女性という両面を表現した円井さんの演技にも注目です。

鈴木福さんのおかげで「暗くなりすぎない」

 また、本作はパッと見のビジュアルでは本格的なアニマルホラーに見えますが(そうでもありますが)、実際の本編は多分にユーモアもある、「暗くなりすぎない」作風に仕上がっています。

 それは主演の鈴木さんの、ポップで明るいキャラクター性のおかげもあるでしょう。内藤監督のコメントによれば、「『鈴木福くんが闇バイトをやって、ヒグマに襲われる』っていう日本語の響きの楽しさ、口に出して言いたい感じがあった」「ヒグマに襲われてもあまり可哀相な感じにならなくて、笑って見られる人を考えたときに、福くんならそのニュアンスになる」という目論見もあったそうです。

 本編でも、やや緊迫した場面での鈴木さんの「とぼけた」印象がユーモラスで、円井さんからツッコミが入る「夫婦漫才」的なやり取りにもクスッと笑えます。また、焦燥感と焦りと希望がないまぜになったような表情を浮かべる、鈴木さんの演技力のおかげで、小山内の本当に追い詰められた場面では彼に同情し応援したくもなります。

闇バイトの恐ろしさは「ガチ」

 一方で、本作が描いている「大丈夫だと思った仕事に手を出してしまい抜け出せなくなる」「個人情報を奪われて家族にまで危険が及ぶ」といった、闇バイトの恐ろしさは「ガチ」です。

 内藤監督が実際に闇バイトに関する書籍や番組をたくさん見て取材したそうで、その上で「(闇バイトの)“袋小路”感を入れたい」「映画は断罪するのではなく、愚かな選択をした人でも正しい道に進むことはできるということを示すもの」という思いもこめています。

 かつて特別支援学校(旧養護学校)の教員をしていた内藤監督は、これまでも『ミスミソウ』や『許された子どもたち』などで、少年少女が「決定的に道を誤ってしまう」までの感情を生々しく描いてきました。シビアな描写に容赦がない一方で、希望を残す作劇が多いのは、実際の若者たちの姿や感情をよく知っているがゆえでもあるのでしょう。

ヒグマが本気で怖い理由

 闇バイトの問題に真剣に向き合いつつも、やはり『ヒグマ!!』はモンスターパニックもののエンターテインメントであり、ヒグマとの「殺(や)る殺られるか」のハラハラドキドキの攻防戦こそが本作の白眉です。

 そのため、ヒグマそのものの恐ろしさもしっかり表現されています。劇中のヒグマは人間がなかに入っている「着ぐるみ」ではありますが、本物にしか見えません。場面によっては「白眼」に見えることもあり、『シン・ゴジラ』のゴジラを思い出してゾッとしました。

 最大の功労者は、やはりリアルなヒグマを生み出した、特殊造形・メイクデザインの百武朋さんでしょう。「撮影の目的に合わせて1人が演じる二足歩行のヒグマと、2人が中に入って獅子舞のように動く四足歩行のヒグマを使い分けた」といったこだわりがあってこその、「動き」も本物のヒグマそのものに思えました。

 そのヒグマとの戦いを面白く見せるためのアイデアも満載で、ロケ地である新潟ロシア村の廃墟での「高低差」を活かした見せ場や、クライマックスのあっと驚くアクションには手に汗を握ります。

 ヒグマからの攻撃で血飛沫が飛び散り、肉体が損壊する描写も容赦なく描かれていますが、レーティングはまさかのG(全年齢)指定であるため、PG12指定の『劇場版 鬼滅の刃』シリーズよりも間口が広い(?)と言えるでしょう。

 実際に内藤監督も「どんなふうに本作を楽しんで欲しいですか?」と言う質問に、「『闇バイト、ヤバい! ヒグマ、ヤバい! 福くん、ヤバい!』と思って頂ければ幸いです」とシンプルに答えています。大はしゃぎして楽しみましょう。

配信元: マグミクス

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