球春到来を告げる2月1日のキャンプインが目前に迫る中、昨年ホームラン王を獲得した阪神タイガースの若き主砲・サトテルこと佐藤輝明の契約更改がいまだ完了していない。
それどころか、球界の深部では、信じがたい噂がまことしやかに囁かれ始めている。佐藤の“電撃引退”だ。
原因は、今なお続く契約更改のもつれだ。
昨シーズン、佐藤はリーグ優勝に貢献し、悲願のホームラン王を獲得するなど名実ともにチームの顔となった。球団側はこれに“年俸大幅アップ”という最大限の誠意を提示したが、佐藤が求めていたのは金ではなかったのだ。
「佐藤はポスティングシステムによるメジャー移籍を強く要望し、球団側に来オフ容認を求めました。しかし、戦力ダウンを恐れる球団は『まだ早い』と難色を示し、数回にわたる交渉も平行線をたどり、ついに越年。越年交渉は珍しくありませんが、問題は佐藤の“本気度”が球団の想定を遥かに超えていたことです。交渉のテーブルで、佐藤は一歩も引かなかったといいます」(スポーツ紙・阪神担当記者)
しかし、佐藤の身はあくまで球団側が握っており、このまま交渉がまとまらなければ自費でのキャンプイン、最悪の場合は引退扱いとなる。ここまではさすがに佐藤も望んでいない…と思いきや、退団も辞さない覚悟だというのだ。
「NPBの協約上、球団が保有権を持つ選手が海外へ移籍するには、海外FA権の取得か、球団の承認によるポスティングしか道はない。制度上、契約がまとまらなければ佐藤は引退ということになります。しかし、一刻も早くメジャーに行きたい佐藤は、引退したらしたで“フリー”の身とし渡米を目指すという“ウルトラC”を模索しているそうです」(同)
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「引退になったらなったでOK」浪人してでも渡米を目指す覚悟
もちろん、これをやれば日本の球界とは完全に喧嘩別れだ。脱法的なメジャー移籍の前例を作らないためにも、実現すればNPBから“日本球界追放”を食らうことは確実だろう。
しかし、佐藤はこれすらも受け入れる覚悟でメジャーにこだわっているという。
「佐藤はもはや日本球界など未練も眼中にもない。もしメジャーで失敗したら、日本球界に戻れなくてもいい。潔く引退するかメキシカンリーグ等でプレーする意向でしょう」(セ・リーグ某球団OB)
「早期メジャー挑戦のためなら、NPB出禁でもいい―」打球が柵を越えるように、佐藤の強硬な姿勢も条件闘争の域を越えている。
「もし本当に退団となれば、一時的に所属チームを失う浪人状態になる。実戦感覚は鈍るし、トレーナーや最新設備の練習環境も失い、メジャー契約の保証もありません。それでも彼は、“メジャーのためなら”とこの厳しい条件さえも受け入れる覚悟でいる。失敗すればメジャーにも日本球界にも居場所はなくなりますが、そんなことに怯えて保険をかけるようなら、最初からこんな騒ぎは起こしませんよ」(前出・デスク)
20代の大砲がホームラン王獲得の翌年に引退など、実現すれば前代未聞だ。しかし、可能性は十分にあり得る状況となっている。
2月1日のキャンプイン、阪神キャンプ地に背番号8の姿はあるのか、それとも1人で黙々とバットを振っているのか。
