【迷走するヒロインの真衣】
真衣はスキャンダルの渦中にいた菜々香を支えていましたが、同時にアイドルとして少し立ち止まっていた時期でした。そんなときに間山に出会ったのです。大道芸人の彼は基本セルフプロデュース。自分の力でエンタテインメントを作り上げています。
そのいっぽうでアイドルである真衣は何もかもお膳立てをされた中で活動しています。もしかしたらそんな間山が彼女の目には眩しく映ったのかも。
自分の売りが何かわからなくなっているし、菜々香の件でグループの人気も厳しくなっていたころ。後先考えず、衝動的に間山のもとに走ったように見えました。
その後、彼女は「恋愛禁止の契約を破った、契約違反である」と事務所に訴えられますが、この裁判で彼女は大きく変化します。賠償金のことで間山ともめたり、貧しい暮らしを乗り越えなくてはならなかったり、活動を継続しているメンバーが華やかなステージで輝く姿を見て泣いたり……。もしかしたら後悔しているのかな、とも思いましたよ。
【裁判が彼女を目覚めさせた】
真衣は裁判を通して「恋愛禁止が契約に入っていること」に違和感を覚えはじめます。恋愛は感情が動いてはじまること、「人の心まで契約で縛るのか」と。彼女はそこを争点として捉えるようになるのです。
全てがセッティングされた世界で歌って踊ってきたアイドルの山岡真衣は自分の人生と向き合い、プライドと向き合い、逆境であることを理解した上である大きな決断をします。
選んだ道は茨の道。でも困難な道を選ぶほど、真衣は強い女性になったんだと驚きました。

