グリップはしっかり体はリキまない握り方

寒さによって無意識にリキみがちな季節。体全体のリキみはミスの原因になりますが、グリップだけはしっかり握ってください。グリップ圧が弱すぎると、クラブが手のなかで遊んでしまいスイングプレーンが不安定になる。インパクトの強さもバラついて距離感を合わせづらくなってしまいます。
これを防ぐ“しっかりグリップ”にはコツがあって、両手の人差し指から小指までの8本をグリップの下側に当て、雑巾を絞るように「ギュッ!」と握ります。すると、両親指がグリップの上で重なり合うので、上半身はリキまず握れる。両ワキも適度に締まってくれます。腕や手首をやわらかく使えるので、スイングも球筋もやわらかくなる。この握り方でベタピンにつけてください!
雑巾を絞るようにグリップをしっかり握る

単に強く握るだけだと、腕や肩など上半身がリキんでしまう。「雑巾を絞るように」ギュッと握ると、グリップだけをしっかり握れる。
両手を開いたときに「蝶の形」ができるのが〇
両手を広げたときに親指同士は重なり、それ以外の8本の指は蝶の羽のように広がる。この形をイメージしてグリップを作る
上半身の一体感が出るとクラブの操作性が上がる

雑巾を絞るように握ると両ワキが自然と締まって上半身に一体感が出るため、肩をわずかに回すだけでヘッドがスムーズに上がってくれる(〇)。グリップ圧がゆるいとヘッド重量に負けてしまい、体の回転にクラブがついてこない(×)
「しっかりグリップ」は〝当たり負け〞も防ぐ

振り幅が小さいアプローチでも、インパクト時に方向と距離感が悪くなる“当たり負け”は起こる(×)。正しい「しっかり握る」でフェース向きのズレなどを防ごう(○)
「フェースの汚れ」にも注意!

フェースの溝に芝や土が入っていると思った以上に打球に影響が出る。とくに冬は枯芝や泥、水滴な
どがつきやすい季節。タオルやティーなどできれいにするひと手間がナイスアプローチにつながる。

手束 雅
●てづか・みやび
2000年生まれ、徳島県出身。167cm。22年「イナビネクストヒロインPIMレディス」で優勝。24年にプロテスト合格を果たし。ツアーでも活躍が期待される選手のひとり。フリー。
リズムとタイミングそしてロフト角を意識する

僕は中途半端な距離のアプローチが苦手。そのため、片手打ちでタテ距離をそろえる練習をしています。
ポイントはインパクトロフトを安定させること。極力手を使わずに体主体でリズムよく、インパクトが強くならないように「サラッと」振って、球の高さがそろうように注意しながら打ちます。
ソールの当たり方も安定するので、冬芝でもダフリにくくなってアプローチの安定にも効果がありますよ。


入射角とインパクトロフトがバラつくと距離が乱れてしまう

距離のバラつきは、インパクトロフトが乱れるのが大きな要因。いつも同じロフト角でインパクトし、球の高さがそろうように意識しながら練習しよう
体を止めずにリズムよく振る

片手打ちは手だけで打たないように注意。体をしっかり動かしてリズムよく振り、インパクトが強くならないように気をつけよう。


小西たかのり
●こにし・たかのり
1992年生まれ、東京都出身。175㎝、81㎏。研修生を経て20歳でプロテストに合格し、翌13年に「日本プロゴルフ新人選手権」を制覇。25年は「前澤杯」でツアー初優勝を遂げた。フリー。
いかがでしたか? スタンスの取り方、グリップ、片手打ちでの練習を通して、冬芝からもしっかりとミートできるよう練習してみてくださいね。
構成=岡田豪太、鈴木康介
写真=田中宏幸

