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「ウォークマン」人気が海外で再燃! 「今の時代こそ必要」「スマホより絶対いい」 なぜあえて“不便な音楽体験”を選ぶのか

「ウォークマン」人気が海外で再燃! 「今の時代こそ必要」「スマホより絶対いい」 なぜあえて“不便な音楽体験”を選ぶのか

“温かい音”と“触れられる体験”が支持される理由

 音質の面でも、カセットテープは独自の存在感を放っています。デジタルの完璧なクリアさとは異なり、わずかなノイズや揺らぎを含んだ音は、「人間味がある」「落ち着く」と感じられることが少なくないようです。

 さらに、テープには“触れる音楽”という側面があります。ジャケットを手に取り、歌詞カードを眺め、A面とB面を意識しながら聞く。音楽が体験そのものになる瞬間です。

 こうした価値観の変化は、アーティスト側にも広がっています。たとえば、インディーズバンドがグッズとしてカセットテープを販売したり、ビリー・アイリッシュやテイラー・スウィフトといった大物アーティストもカセットテープで楽曲をリリースしたりしています。

 カセットテープは、再生するためのメディアであると同時に、「推しへのサポートの形」であり、「手元に残る記憶」でもあるのかもしれません。

日本の「ウォークマン」が、世界で復活した理由

 このアナログ回帰の流れの中で、特に注目されているのが日本製の「ウォークマン」です。1979年、ソニーが生み出したこの革新的なガジェットは、「音楽を持ち歩く」という文化そのものを世界に広めました。

 近年では、海外ドラマ『ストレンジャー・シングス』での象徴的な使用をきっかけに、ウォークマンは再び脚光を浴びました。

 中古市場では価格が高騰し、在庫が1週間で完売するといった例もありました。2010年に生産終了したにもかかわらず、日本製ウォークマンは今も高い評価を受けています。修理品や中古品を探し、あえて使い続ける若者が増えているのも、その証と言えるでしょう。

 かつて日本の日常の中にあった製品が、いま世界で“新しくてクールな文化”として受け入れられています。

 レトロとは過去に戻ることではなく、速さと効率に満ちた時代の中で、立ち止まるための選択肢ではないでしょうか。だからこそ、ウォークマンとカセットテープが、“今を心地よく生きるためのアイテム”として、新しい意味を持って受け入れられているのかもしれません。

配信元: ねとらぼ

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