【愛のスナック どろんぱ】
キャバクラやホスト、スナックといった夜の世界は、少し前まで一部の“限られた人”のための、いわばアングラな世界でした。特にその世界に従事するとなると、さらに限られたでしょう。
でも今は違います。こんなに広く、ときには憧れの対象として夜の世界が受け入れられたのはなぜ? 大雑把にではありますが、その理由を考えてみます。
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【神回の4コマ漫画】スナックに「客が来なくなる理由」はどこに? バブル時代とは違う、令和のシビアな現実




(漫画:おくげちゃん)
大承認欲求時代にピッタリはまった
夜の世界のスターたちは、今や一般社会でもスターになりつつあり、確実に地上にでてきた感があります。
ただそれはものすごく歓迎されているのかというと、そうではありません。
元セクシー女優さんだった女性がドレスを着用して炎上した件は記憶に新しいし、夜の世界で働く人がファッションショーのランウェイを歩くことに難色を示す人も少なからずいる。
その一方で憧れの存在として崇められている場面もよく見ます。特に若い世代の女性にその傾向が強いのは、もちろんSNSの存在が大きいはずです。
私の若い頃はそれが雑誌で、キラキラした世界のお姉さんたちをみているうちに「こんなふうになりたい」と思っていったんですよね。
モデルさんや女優さんになることは自分でも難しいとわかる、だけど勇気をもって一歩踏み込めば、私もスターになれるかもしれない。その絶妙な位置関係が、大承認欲求時代にピッタリ合致した結果が今なのです。
人間の欲を満たす装置
そしてそのスターたちに接客をしてもらうこと自体にも価値が生まれ、ステータスになる。それは昔も同じだったのですが、今と違うのは“承認されること”の価値があまりに高まってしまったことです。
ホステス側は、自分の仕事は世間に認められる立派なものと示したい。お客側は、スターに接客してもらえるだけのお金を払える自分を誇示したい。その欲求をブーストしたのは、多様性という言葉だったでしょう。
とはいえ、夜の世界そのものが、人間の欲を満たす装置として働いているのは今も昔も同じこと。
私が言うのもなんですが、きっぱり境界線を引く自信がない人は、なるべく近寄らないのがオススメ。分別ある大人として、あくまで娯楽の範囲で、それぞれが楽しめたらいいなと思います。
