『ウルトラマンブレーザー』の蕨野友也が主演
2023年に放送された『ウルトラマンブレーザー』(テレビ東京系)で主人公のヒルマ・ゲント隊長を演じた蕨野友也さんが、『怪獣天国』で主演をつとめています。同作はこんな物語となっています。
舞台となるのは現代の浅草。シングルファーザーである浅谷浩之(演:蕨野友也)は中古レコード店を営んでいます。怪獣は実在すると信じている息子の健太(演:黒岩絋翔)がある日、本当の怪獣「マミトラー」を連れて帰ってきます。
マミトラーは友好珍獣ですが、大めし食らいです。商店街を騒がせながらも、マミトラーは健太と一緒に暮らすことに。『快獣ブースカ』(日本テレビ系)を思わせる、ほのぼのした日常ドラマが描かれます。
一方、世界を滅亡に導くとされる伝説のレコード「怪獣フラメンコ」の封印が解かれ、最強怪獣「ビッグモン」が出現。巨大化したビッグモンに呼応して、次々と巨大怪獣が現れ、浅草は「怪獣地獄」と化していくのでした。
クライマックスには、これまでの河崎監督作品に登場した「イカラ」「タッコラ」「シャチホコーン」といった怪獣たちが総登場します。その数、なんと22体。東宝のゴジラ映画『怪獣総進撃』(1967年)の11体を上回る数の怪獣たちが、スクリーン狭しと暴れ回ります。
『ウルトラセブン』最終回は、封印回の「第12話」があってこそ
河崎監督によると、実相寺監督はフランス語に堪能で、大変なインテリであり、常識に縛られない発想の持ち主だったそうです。また、俳優の好みもはっきりしており、女優はスレンダータイプが好みだったとのこと。「遊星より愛をこめて」にゲスト出演した桜井浩子さんも、スレンダーな体型です。
桜井浩子さんが『ウルトラマン』(TBS系)で演じたフジ隊員は中性的なイメージでしたが、「遊星より愛をこめて」では、恋心に揺れる山辺早苗役を見事に演じてみせています。恋人の正体が「スペル星人」だったことに驚く早苗ですが、最後に早苗が「私は忘れない。地球人も他の星の人も同じように信じ合える日が来るまで」と語り、親友であるアンヌ隊員(演:ひし美ゆり子)が「来るわ。きっとそんな日が」という会話で締めくくっています。
「実相寺監督が『ウルトラセブン』で撮ったのは4話だけですが、『狙われた街』をはじめ、どれも傑作です。実相寺監督が『ウルトラセブン』に与えた影響は大きい。とりわけ脚本家の金城哲夫さんは、実相寺演出作を強く意識していたはず。最終回の『史上最大の侵略』でモロボシダンがアンヌに告白するシーンは、第12話があってこそなんです」
いつか、『ウルトラセブン』の封印回が解かれる日が訪れるのでしょうか。まずは特撮界の巨匠たちに捧げられた『怪獣天国』を楽しみたいと思います。
※映画『怪獣天国』は、2026年1月23日(金)より池袋シネマ・ロサ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。
監督/河崎実 脚本/ほりのぶゆき、河崎実
出演/蕨野友也、黒岩絋翔、志田音々、高木ひとみ○、イジリー岡田、なべやかん、ダニエル・アギラル、梅田智子、二代目三波伸介
配給/エクストリームフィルム
(C)2025「怪獣天国」フィルムパートナーズ
