いまや日本人の国民食ともいえるラーメン。ランチに、お酒を飲んだ後に、ついつい食べたくなるものだが、糖質の麺と、脂と塩分たっぷりのスープに「肥満」の二文字が脳裏をよぎる人も多いだろう。しかし、そんなラーメンをより健康的に食べる方法があるという。
八木雅之氏の書籍『老けない食べ方の新常識』(三笠書房)より一部を抜粋・再構成し、ラーメンの老けない食べ方を解説する。
食べる前に「酢+スープ」を2、3口
健康のことを考えると、なんとなく遠ざけてしまうのがラーメン。
「麵の糖質が怖い」と、我慢している人も多いのではないでしょうか。
ラーメンの麺は、小麦粉を主原料とした食品です。小麦粉に含まれるでんぷんは、体内でブドウ糖に分解され、急激に血糖値を上昇させやすい性質があります。
この血糖値の急上昇が、老化と肥満の引き金になります。
ブドウ糖が血液中に流れると、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには、ブドウ糖を細胞にとり込む働きがあります。そのブドウ糖はエネルギー源として消費されますが、余剰分は脂肪となって蓄積されます。これが、人が太るメカニズムです。こうした働きからインスリンは「肥満ホルモン」とも呼ばれます。
食後高血糖が起こると、その分、インスリンの分泌量が増えます。すると、細胞内にとり込まれるブドウ糖の量が増えて、脂肪が蓄積しやすくなるのです。
しかも、食後高血糖を引き起こすということは、老化の元凶となるアルデヒドスパークを発生させることにもなります。
食べる時に一手間!
だからといって、ラーメンを諦めることはありません。
食後高血糖とアルデヒドスパークをいかに防ぐか―。それさえ抑えておけば、肥満や老化を心配せずにラーメンをおいしく楽しめるのです。
その方法は驚くほど簡単です。ラーメン屋のテーブルには、酢が置かれています。レンゲにスープを少しすくったら、そこに酢を加えて飲むだけです。
ラーメンのスープには、豚骨、鶏ガラ、牛骨、魚介などさまざまなベースがあります。すべてに共通しているのは、タンパク質と脂質が豊富に含まれていること。骨や肉、魚などの材料をじっくり煮出すことで、成分がスープに溶け出しています。
つまり、ラーメンのスープは、黄金トリオのうち「タンパク質」と「脂質」をすでに備えているということ。そこに、足りていない「酸」を足してあげるわけです。
先に「酢+スープ」を腸に入れておくことで、その後、麺が入ってきても、血糖値の急上昇と、それと同時に起こるアルデヒドスパークを防ぐことができるのです。
ちなみ、「ラーメンの汁は塩分が高くて血圧が心配」という人も多いと思いますが、酢には血圧を降下させる作用があることがわかっています。
では、どのくらいの酢をとれば、食後高血糖を抑えられるでしょうか。

