
円井わんさんプロフィール写真
【画像】え…っ! 「こんな立派な方が」 コチラが『ばけばけ』サワの「モデルの一人」になった人物です
庄田との結婚がゴールではないはず?
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、1890年に来日し、『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲さん(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と、彼を支え、「再話文学」の元ネタとなるさまざまな怪談を語った、妻・小泉セツさんがモデルの物語です。
第16週80話では主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の親友「野津サワ(演:円井わん)」と、松江中学の校長になる話が出ている「錦織友一(演:吉沢亮)」の後任の英語教師「庄田多吉(演:濱正悟)」が、山橋薬舗で出会う場面が描かれました。最後の次週予告を見ると、庄田が正規の教員を目指すサワに勉強を教えようかと提案する場面があり、「これからふたりの恋が始まる」とワクワクしている視聴者の声があいついでいます。
しかし、「ただおサワと庄田がくっついてハピエンみたいな、結局男がいないとみたいな展開にはならないと信じてる」「おサワちゃんは『結婚して解決』路線をたどらないよね…? 男の力で幸せになるのは、おトキちゃんにおナミさんでお腹いっぱい」と、サワが庄田に助けてもらうような展開にはならないでほしいという声もありました。
庄田は第4週で錦織と一緒に教員試験を受けており、その後、無事に英語教師になれたようです。錦織のモデルである西田千太郎さんと、庄田のモデルと見られている本庄太一郎さんは、ともに上京して1886年に「文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験(文検)」を受け、それまでの教員見習いの立場から正式な教師となりました。
第4週放送時の2025年10月24日には、モデルの本庄さんに関して、松江城の近くにある松江歴史館の公式X(旧:Twitter)が、「本庄は雑賀町出身で、東京高等師範学校教授や長野県立松本中学校長を歴任し活躍します。のちに本庄は雑賀小学校(1873年創立の松江最古の小学校)初の女性教員を妻にします」という情報をポストしています。おそらくこの史実に基づいて、庄田とサワが結婚するまでの物語が描かれるのでしょう。
その本庄さんが結婚した初の女性教師は、渡部トミさんといいます。また、サワには渡部さん以外にモデルとなった、松江出身の実在人物がいるそうです。
2025年11月2日に行われたNHK大阪放送局のイベント「BK大感謝祭2025・『ばけばけ』トークショー」(サワ役の円井わんさんもゲスト出演)では、ゲストの松江歴史館の主任学芸員である新庄正典さんと『ばけばけ』制作統括の橋爪國臣さんが、サワのキャラクター造形の参考にした人物として、渡部さんと山脇房子さんの名前を挙げていました。
1867年7月に松江の北田町に生まれた山脇さん(旧姓:小倉)は、松江女子師範学校を卒業後、仙台、東京で宣教師や外国人教師から英語を学び、1894年に行政裁判所の評定官をしていた山脇玄さんと結婚しています。
そして、彼女は1903年に夫が設立した女子実脩学校の初代校長となり、1908年には同校を山脇高等女学校(現在の山脇学園中学校・高等学校)に発展させました。「⻄洋⼈⼥性に負けない⾼い教養とマナーを⾝につけた⽇本⼥性の育成」(山脇学園公式サイトより引用)を目標とし、女性の地位向上、社会活動にも貢献しています。
ちなみに、トキのモデルである小泉セツさんは、1868年2月生まれで山脇さんと同学年です。ふたりが友人だったという記録はありませんが、元松江藩士の子供で、士族の没落によって幼少期に生活が困窮したという点は一緒でした。
ふたりのモデルがいるサワは、これから庄田と結婚して幸せになるというところで終わらず、山脇さんのように女性教育のリーダーになっていくのかもしれません。そうなればトキたちが今後松江を離れても、サワとは東京で再会できる可能性もあります。
セツさんは、帝大の講師となった夫・八雲さんと一緒に、1896年から東京に住んでいました(1932年に亡くなるまで東京暮らし)。サワが東京で庄田と山脇学園のような学校を作る展開になれば、トキとは最後まで近くに住む親友同士でいられるかもしれません。
※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」
