『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)のアレックス・ガーランド監督と、同作で軍事アドバイザーを担当した米軍特殊部隊の経歴を持つレイ・メンドーサが共同監督を務め、メンドーサのイラク戦争での実体験を極限まで再現した『ウォーフェア 戦地最前線』(公開中)。このたび、本作よりウィル・ポールター、チャールズ・メルトン、ディファラオ・ウン=ア=タイの3ショットインタビュー映像が解禁となった。
舞台は2006年、アメリカ軍特殊部隊8名の小隊は、イラクの危険地帯ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全面衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲されるなか、重傷者が続出。部隊の指揮をとることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者。負傷した仲間をひきずり放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。小隊は逃げ場のないウォーフェア(=戦闘)からの脱出を目指すのだった。日本公開を迎えた本作は、週末の動員ランキングにて、洋画実写作品で第1位となる大ヒットスタートを切っている。
今回、本作の監督でもあり通信係メンドーサ役を演じたウン=ア=タイ、指揮官エリック役のポールター、そしてラマディ第2作戦集団指揮官ジェイク・ウェイン役のメルトンの3人が一堂に会したインタビュー映像が解禁。すさまじいリアリティを、いかにして監督と共に実現させたのかについて、ポールターは「このストーリーを、できる限りリアルに、そして忠実に伝えることを目指した」と語る。さらに「これまでの戦争映画は、戦場での出来事を美化する傾向があった」と前置きしつつ、本作の最大の特徴として「戦争を客観的に、事実に基づいて描いている」と明言。その理由として、実際にこの戦いに参加した退役軍人たちの“記憶”のみをもとに描かれている点を挙げ、ウン=ア=タイも「あれほど緊迫した現場は、なかなか体験できない」と振り返る。
3人は、車椅子を余儀なくされた狙撃手エリオット(本人)をはじめとする、“あの日”現場で共に闘った退役軍人たちと過ごした日々を振り返ると、ウン=ア=タイは、エリオットと対面したことで「自分の役(=若き日の監督役)の重要性に改めて気づいた」、「エリオットと対面して完全に意識が変わった」と明かし、さらにウン=ア=タイは、その経験によって演技ではなく「現場では“反応”するだけでよかった」と明かす。出演キャストが軍の特殊部隊と同等の内容のブートキャンプを実際に3週間体験した上で撮影に臨んだことについても言及。加えてポールターは「当事者ではない民間人が戦争を描く場合、誤った情報が伝わってしまうことも多い」と指摘。しかし本作は、民間人であるガーランド監督と、退役軍人であるメンドーサ監督が共同で伝えているからこそ、「戦地で実際になにが起きているのか」を、そして「それを幅広い層に正しく届けること」ができるのだと語るなど、3人それぞれが本作に込めた熱い思いを明かしている。
さらに、LAプレミア時にコズモ・ジャーヴィス、ポールター、ジョセフ・クイン、キット・コナーらを筆頭に次世代スターたちが勢ぞろいした姿を捉えたカットが解禁。劇中の戦場とは打って変わり、シックなブラックスーツで決め込んだ彼ら。次世代スターたちの華やかな姿を捉えたものとなっている。
フィクションでは決して描き得ない“戦争そのもの”をスクリーンに出現させる本作。その圧倒的なリアリティをぜひ劇場で目撃してほしい。
文/鈴木レイヤ
