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プロサッカー選手の道を挫折し、フットサルチーム起ち上げ / ヴォルフェ北海道・共同代表に聞く。勝敗を超えた「スポーツの目的」

プロサッカー選手の道を挫折し、フットサルチーム起ち上げ / ヴォルフェ北海道・共同代表に聞く。勝敗を超えた「スポーツの目的」

・フットサルクラブ代表に話を聞いてみた

私の感想は「普通に楽しかった」というものだったんだけど、そんな『Fリーグフェスタ2026』の客席にいたのが、2022年に北海道でフットサルクラブ『ヴォルフェ北海道』を起ち上げた木下瑛博(きのした あきひろ)さん。現在チームの共同代表としてフットサルに携わっている彼に話を聞いてみた。

ヴォルフェ北海道共同代表・木下瑛博さん「僕は、時代の流れやらさまざまな背景やらを考えながら、いろんなタイミングやご縁に導かれ、今は北海道の地方で女子クラブを新たに起ち上げる取り組みに挑戦しています。

なので、今回Fリーグのスター選手として登場した女子選手たちの活躍にもぜひ注目してもらえたら嬉しいです。5人でチームを組むフットサルは、これからの時代にもとてもフィットするスポーツだと感じています」

──木下さんがフットサルに惹かれた点は何ですか?

ヴォルフェ北海道共同代表・木下瑛博さん「うーん、言葉にするのは難しいですが……もともと僕自身プロを目指していたサッカープレイヤーだったんです。しかし、プロテストを受けたものの不合格、プロサッカー選手としての道を選択することはできませんでした。だから、社会人になってからもフットサルチームでプレイしたりしてフットサルには親しみがあったんですね。

そこで感じたんですが、例えばJリーグやプロ野球はすでにある程度の完成型があるのに対し、フットサルは競技人口の多さに比べまだまだ発展途上な部分が多い。まだ完成型がないんです。何かが生まれるかもしれないし、生まれないかもしれない。スポーツ自体が好きな上で、道を創れるかもしれないという部分に夢を感じています」

──そんな木下さんが良いプレイヤーだと思うのはどんな選手ですか?

ヴォルフェ北海道共同代表・木下瑛博さん「ひと言で言うと、good fellow(グッド・フェロー=よき仲間)である人ですね。一緒にゲームを成立させられる人、同じ時間と場を共有できる仲間だと思っています。

スポーツには勝ちと負けがあります。でも、良いプレイヤーかどうかが一番はっきり出るのは、実は “負けたとき” なんですよね。その場でどう振る舞えるか。結果が出なかった瞬間に、ゲームや相手への向き合い方がそのまま表れる。

そもそもスポーツの目的って、勝つことそのものではなくて、good game を創出することだと思っています。勝ち負けは必ず生まれるけれど、その前提をちゃんと頭でも、心でも、身体でも理解しているかどうかが大きい。

スポーツマンシップというのは、そうした good game を実現するための心構えのことで、たとえば勇気、覚悟、そして相手や場への尊重が備わっている状態のことを指しています。

実際、Oxford で sportsman を引くと、定義の中に 「good fellow =よき仲間」という言葉が出てくるんです。勝ったときだけじゃなく、good game を一緒につくる相手チーム――つまり仲間と、互いに全力を尽くして勝利を目指した、その結果として負けたときにも、なおその姿勢を崩さずにいられる人。

フットサルに限らない話をしちゃってますが、そういう選手が良いプレイヤーだと思います」

「今回Fリーグのスター選手として登場した女子選手たちをはじめとするフットサルプレーヤーが、僕たちが活動している旭川のような地方都市でもちびっこたちの憧れや目標になる。そんな世界線が訪れるように、これからも豊かな環境をつくっていきたい」という木下さん。

フットサルを広める目的で開催された今回のイベントの建て付けを見ても、今世界で最も伸びてるスポーツは日本ではまだそこまで広まってる感じじゃないことが分かる。ただ、確かにそこには熱があった。古参になるなら今かもしれない。

参考リンク:Fリーグヴォルフェ北海道
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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