ピンはすぐそこ。短い距離だけに確実に寄せたい状況だが、ミスしてしまう人が多い。そこで、3人の女子プロのアプローチを手本に、マネたいポジションごとに解説します。
インパクトの強さで距離感を変えるのはNG
20ヤード前後の短いアプローチで、まず大事なのがアドレス。私が注目するのはスタンス幅で、距離に対して幅が狭すぎると腕の運動量が増えて、手首をこねるなど手打ちの原因になってしまいます。反対に幅が広すぎるのは、体全体を使う量が多くなってしまう。バックスイングでクラブを上げすぎたら、そのぶんインパクトでブレーキをかけてしまうなどでダフリやトップのミスが起こります。
距離に合ったスタンス幅で構えることが大切ですが、アマチュアに多いのはどんな距離でもスタンス幅を変えずに打つ人。前述したように、近い場合は狭く、遠い場合は広くというように、距離に対してスタンスの広さを変えましょう。
短い距離でのスタンス幅の目安は、亀田選手のようにスタンスを完全に閉じるか(①)、靴一足分あけて立つ。体を大きく動かしすぎてしまう人に効果的で、手を動かしすぎる人は体を回転させて打つ意識を強くもってください。
手打ちを防ぎ、体を回転させながら打つには、先にクラブを収める終着点を決めて、そこを目指してフィニッシュをとるといいですよ(⑧)。


スイングの大きさや強さはスタンス幅とリンクする。短い距離は「狭く」構えよう(①)

打つ前にフィニッシュの位置を決めて、それを再現。体をしっかり回して打てる(⑧)
「肩から先はなにもしない」が基本
短い距離のアプローチは手を使いがちですが、肩から先はなにもしない、させないのが基本。手先を使うのは基本どおりでは「うまくミートできない、寄せられない」状況のときだけ。それ以外は、基本に忠実に体を使ったシンプルなアプローチのほうが失敗しません。
これは特殊な状況でなければプロも同じです。臼井選手の②のバックスイングを見ると、体をしっかり回しています。フェースは開かず、閉じているように見えますが、これは手を使っていない証拠。フェース向きは閉じているのではなく、アドレス時(①)のフェースの向きをキープしているのです。
アマチュアの場合、バックスイングでフェースを開いてしまう人が多いですが、フェース向きが変わるとクラブの重心も変わるのでスイング軌道がブレやすくなります。フェース向きも軌道も安定させるには、体の回転に手がついてくるように動く「同調性」が大事。短い距離では、とくに注意したいポイントですね。


手を使ってフェースを開かないほうが体を回しやすくなる(②)

体の回転主体で振るとここではヘッドが体の左ではなく右側に位置する(⑦)

