「賞味期限切れの食料品やゴミを捨てられない人もいれば、買い物依存症でシャンプーなどの消耗品、飲料や食品のストック、衣類などに埋もれるような暮らしでも抵抗ない人が増えている印象です」(清掃業者)
「70代の両親が暮らす実家に帰省する度に、健康器具や生活用品の大量のストックなどで部屋が雑然としていて足の踏み場がなくなっていました」(40代男性)
また別の50代男性は「父が数年前に亡くなり、母が一人暮らしをしていたが、買い物依存症で衣類やストック品が床に散乱していてゴミ屋敷になっていた」と話す。
認知症を発症するとゴミのようなモノをまだ使えると認識して捨てずに集めるようになる傾向が指摘されるほか、体力の衰えや精神的な不安感から片付けられなくなるケースも多い。
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「捨てよう」と言われると不快感を持ちやすい
また、子供が高齢の親に片付けを提案しても、トラブルになることもあるという。
「高齢者はモノを捨てることに敏感な人が多いので『捨てよう』と言われると不快感を持ちやすいので注意が必要です」(精神科医)
子供が親に寄り添いながら不用品の片付けや物を処分し続けていくしかないのだ。
清掃業者や廃品回収業者に依頼をして片付けようとしても、気力や体力が低下する高齢の親を説得するのは簡単ではない。親が亡くなり実家じまいをする場合、遺品整理を専門業者に依頼すると費用は数十万〜100万円が相場だが、戸建てのゴミ屋敷の場合は数百万円と高額になる。
モノを増やすのはたやすいが、処分となれば容易ではない。高齢者のゴミ屋敷は加速度的に進行しかねない。
実家の異変に気付いたら、地域包括支援センターなど第三者の力を借りながらでも生活環境の改善や生前整理をしておくべきだろう。
「週刊実話」1月29日号より
