連日熱戦が続くテニス四大大会「全豪オープン」。有力選手が順当に勝ち進む女子シングルスで、大会6日目の1月23日、第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/世界ランク8位)が3回戦で敗れ、上位8シードの一角が初めて崩れた。
破ったのは18歳の期待の新星、第29シードのイバ・ヨビッチ(アメリカ/27位)。彼女にとってこれはトップ10からの初勝利で、その番狂わせの鍵が男子のレジェンド、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位、現4位)のアドバイスにあったということで話題になっている。
ヨビッチは米国生まれだが両親はセルビアとクロアチア出身で、ヨビッチ自身もセルビア語を話すことができ、幼い頃からのアイドルはジョコビッチと元女王のモニカ・セレス(ユーゴスラビア→アメリカ)だという。今大会で憧れの人ジョコビッチと話したヨビッチは「信じられないような経験でした」と振り返る。
「ノバクはカメラで見るよりもずっと気配りがあって優しい人だと思います。彼に会えたことは本当に素晴らしかった。彼は知的で賢く、若い世代を助けたいという思いが本当に伝わってきました」
そして過去0勝2敗と分の悪いパオリーニ戦に向けて、貴重なアドバイスをもらったという。「彼は私のプレーにとても役立つヒントをくれて、パオリーニに勝つために戦術的なバリエーションを取り入れるよう勧めてくれたんです」とヨビッチ。
具体的には、角度をつけたボールでオープンコートを作り、攻撃を急がないようにという助言で、ヨビッチは試合でそれを忠実に実行した。第1セット、ヨビッチが執拗に左右コーナーを狙ってボールを散らすと、振り回されたパオリーニは13本のアンフォーストエラー(簡単なミス)を犯し、ウイナーはわずか4本に抑えられた。6-2でヨビッチが第1セットを先取。
第2セットはパオリーニがヨビッチのバックに高いボールを集めて持ち直し、タイブレークまでもつれるが、最後はヨビッチの渾身のフォアハンド逆クロスがパオリーニのラケットを弾き、7-6(3)で勝利をもぎ取った。
「(ジョコビッチの助言通り)そうやってプレーしてみたら、うまくいきました。だから、これからもノバクの言うことを聞いていこうと思います」と大先輩に感謝したヨビッチ。次の4回戦ではユリア・プチンツェワ(カザフスタン/94位)と対戦する。18歳がどこまで快進撃を続けるか楽しみだ。
構成●スマッシュ編集部
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