外の世界で生きられないと絶望して再びひきこもる
26歳で実家に戻った。最後のほうはまともに働けず、生活費を全部親に負担してもらっていたので、「戻って来い」と言われたのだ。
「もう自分は外の世界で生きていけないと絶望して……。現実を忘れたくて、没頭できるゲームをひたすらやっていました。ゲーム依存に近い。親のお酒と一緒かもしれないですね」
2度目のひきこもりは7年に及んだ。33歳で脱した理由を聞くと、少し考えて、「単純に時間がダメージを和らげてくれた気がします」と答える。
「両親は相変わらず飲んだくれで、実家の状況が最悪っていうのは変わらなくて。自分の3畳の部屋は襖で仕切られているだけなので、酔った母親が愚痴を聞いて欲しくて勝手に開けてくるのも、ホントに嫌で。だから、実家から出たい欲はあるんです。それが勝ったってだけの話ですね」
今度はやり方を変えて、自助団体に頼ることにしたが、そこでも苦難の日々が待っていた――。
〈後編へつづく『人生の半分、3度もひきこもった46歳男性がようやく“生きていていい”と思えた瞬間』〉
取材・文/萩原絹代

