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「自分が周りの人を不幸にしている」人生の半分、3度もひきこもった46歳男性がようやく“生きていていい”と思えた瞬間「人生で初めての安らぎの時間だった」

「自分が周りの人を不幸にしている」人生の半分、3度もひきこもった46歳男性がようやく“生きていていい”と思えた瞬間「人生で初めての安らぎの時間だった」

ようやく人生を楽しめるようになった

区役所に仕事の相談に行くと、ひきこもりの相談窓口につないでくれた。精神科の受診を勧められ、うつ病と診断される。薬を飲みながら、生活保護を受給することになった。

「生活保護には抵抗がありましたが、兄にも『受ける権利がある』と言われて。 明確ではないけど、2年と期限を決めて受けることにしました。ずっと何かに追われているような日々をくり返していたので、人生で初めての安らぎの時間でしたね。

気軽に相談できる窓口を見つけられたのも幸運でした。生活保護という制度や窓口とかの公共サービスを、自分本位で利用してもいいんだっていう気付きも得たし」

ハローワークで相談して清掃の短時間アルバイトから始め、昨年2月に障害者雇用でIT企業に就職。総務の仕事をしている。

「やり直すのに、遅すぎることはないんですね。自分は何でも話せる兄がいて本当に恵まれていると思います。人生の半分をひきこもっていて、恵まれているって何だよと言われるかもしれないけど(笑)、抜け出せない人もいるし。

3度のひきこもりから外に出るたびに『よく抜け出せたね』と言われたけど、本当の意味で抜け出せたのは、今回かなと思う。考え方が180度変わり、ようやく人生を楽しめるようになったので」

最近は食への興味がわいてきた。スーパーで働いていたときは、「お腹がふくれりゃいい」としか思っていなかったが、今は味の追求をするのが楽しい。「魚が好きなので港に行って美味しい海産物を食べたい」と目を輝かせる。

〈前編はこちらから『20歳で靴紐の結び方もわからなかった46歳ひきこもり男性「心は小5のままなのに、体が大人になっていて…」』〉

取材・文/萩原絹代

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