メジャーリーグ残留を目指し、米球団との移籍交渉を続けている菅野智之。しかし、いまだに無所属という異例の事態に、古巣・巨人への復帰が水面下で進んでいるという。
菅野は昨季にボルチモア・オリオールズでメジャー1年目を過ごし、30試合先発で10勝10敗、防御率4.64、157投球回とローテーションの柱を務めた。しかし、契約延長を勝ち取ることはできず、2月のキャンプインを前にまだ去就が定まっていない。
1月中旬には、所属先が決まらないまま第6回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への参加を表明。現役続行の意欲は衰えていないが、米メディアでは「交渉難航」の報道も見らて取れる。
そんな中、ここへ来て有力視されているのが読売ジャイアンツへの電撃復帰だ。
「菅野は今年37歳と、もう数年以内に引退する年齢に差し掛かっている。本人としては最後までアメリカでプレーするのが最善だが、1年目で二桁勝利という成績を残せたこともあって、“思い出作り”は1年目で果たせたとの思いもある。つまり、そこまで強く未練があるわけではないようなのです」(日米の球界に通じる関係者)
元エースの古巣復帰がにわかに現実味を帯びつつあるわけだが、これを裏付ける有力な兆候もある。それが先日、楽天から海外FA権を行使するも渡米が果たせず、巨人入りを決めた則本昂大の近況なのである。
【関連】阪神・佐藤輝明“電撃引退”へ 交渉決裂間近で目指す“浪人メジャー移籍”というウルトラC
愛憎入り混じった叔父・原辰徳の退任で“心変わり”か
入団会見で則本は、菅野と直接連絡をしていたことを明かしたが、これが大きな意味を持っていると見られているのだ。
「2人のやり取りは単なるお祝いの電話ではなく、『一緒にプレーしたい』という菅野からの“挨拶”が含まれていたといいます。また、会見で菅野の名前を出すことで、世間やファンにどれくらい求められているかという反応を見る観測気球の意味合いもあったそうです。菅野と則本は、新人時代の2013年、共にエース級の活躍をした仲。時を経て巨人のローテーションで顔を揃えることに、菅野は縁を感じているといいます」(スポーツ紙デスク)
また、菅野の巨人復帰にはこれを後押しする別の要因もあるという。それが愛憎入り混じった叔父・原辰徳前監督の勇退だ。
「原監督時代、菅野には良くも悪くも“親族”としての過剰な期待とプレッシャーが常に付いて回った。そのためか、2020年を除けば原政権下での成績はイマイチで、のびのびとプレーできた高橋由伸、阿部慎之助両監督時代の方が活躍できていました。阿部が監督を務めている現在は、やりにくい叔父がいなくなり、純粋に一投手として評価される環境。菅野本人も『今の巨人ならのびのびとプレーできる』と復帰に前向きだといいます」(球界関係者)
WBCで健在ぶりをアピールすれば、菅野が「即戦力エース」として巨人から好条件で迎え入れられる可能性はさらに高まるはず。また、同時にメジャー球団へのアピールにもなるため、菅野にとって3月は勝負の月になりそうだ。
