最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
【現地取材】ペルージャ、欧州CLグループ首位浮上 石川祐希は“出番なし”も変わらぬ泰然自若「コートに立った時に…」

【現地取材】ペルージャ、欧州CLグループ首位浮上 石川祐希は“出番なし”も変わらぬ泰然自若「コートに立った時に…」

現地1月21日、バレーボールの欧州クラブ王者を決定する2025-26シーズンCEVチャンピオンズリーグ(CL)4回戦のグループステージ・ファーストレグ第3戦が行われた。男子日本代表の石川祐希が所属するシル シコマ モニーニ・ペルージャ(大会担当スポンサーをクラブ名に表記)は、ドイツリーグのベルリン・リサイクリング バレーズとホームで対戦。セットカウント3-0(25-13、25-23、25-14)で完勝を収め、グループ首位へ躍り出た。

 ペルージャは4回戦2試合終えた時点でグループ2位。勝点は同数ながら得失セット数で上回り同首位につけるベルリンとの対戦へ、先発は司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OP元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBがアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレのアルゼンチンコンビ、Lに元イタリア代表マッシモ・コラチ、OHにはポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表・オレフ・プロトニツキを起用した。ここまでの2戦とも先発を任されアタックによる通算得点でチームトップの数字を残す石川だが、この日は試合終了までベンチに留まった。〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉

 ベルリンは9連覇中のドイツリーグで現在2位。米国、ドイツ、ベルギーとフィンランドの代表として昨年開催された世界選手権に招集された5選手を擁する。特にMBのドイツ代表フロリアン・クラーゲはサーブとブロックに加えサイドアタッカー並みの得点力を備え、米国代表入りを目指す若手のOPジェイク・ヘインズとOHノーラン・フレクセンも戦力となっている。ペルージャ戦では主力Lの米国代表カイル・ダゴスティーノがベンチ外。守備神の不在が勝敗を分ける大きな要因となった。
  ペルージャは第1セットからサーブでベルリンを圧倒。直近のCL戦に後半から出場して二桁得点をマークした相手OHに標的を絞ってブレーク9回を成功させ、わずか22分でセットを先取する。第2セットもベンタラの2連続エースなどで早々にリード4点。だが、後半にプロトニツキがレセプションを乱されて2点差とされる。終盤にエースを許して1点差まで追い上げられるが、ベンタラがエンドライン際へノータッチエースを沈めてリードを譲らず。3度目のセットポイントをジャンネッリのツーでものにして白星へ王手をかけた。

 ペルージャは第3セットも序盤から好調なサーブを起点にテンポの良い攻撃を展開。あっという間にビハインド4点を背負わされた相手は4選手を入れ替えて巻き返しを図る。しかし、そこからペルージャの勢いがさらにアップ。セメニウクのサーブでブレーク2回を加えてリードを7点へ広げたところでセッターをジャンネッリから18歳のブライアン・アルジラゴスに替える余裕を見せる。以降も危なげなく試合を進めたペルージャはプロトニツキのエースでマッチポイントを制し、1時間13分で勝利を手中に収めた。 コートサイドでペルージャの快勝を見守った石川が試合後にインタビュー取材に応じてくれた。まずは、チームの戦いを振り返った。

「相手は主力リベロがいなくていつもと異なる形だったことが戦況に関係したとは思います。僕たちはここ数試合サーブがあまり良くなかったので前日に監督から個人的に修正された選手がいて、それもあって今日に関してはサーブが上がったなと感じました。対戦相手が違っていたらエースになってない場面もありましたけど、それでも良いサーブを打てていました。課題はこれをどれだけ継続していけるかっていうところ。サーブに関して、僕たちはチームとしてペース変化だけじゃなく相手に対して負荷をかけることに注力しているのでそれが今日はできていたというふうに思います」

 試合開始前の会場で挨拶を交わした現地のメディア関係者たち全員が口々に予想した石川の先発出場。だが、リーグ戦前節に続きコートに立つ機会は巡って来なかった。「モチベーションを維持するのが大変ではないか?」の問いには、このように答えた。

「モチベーションのキープとかはあんまり気にかけていませんね。今は起用の流れができてきたので特にモチベーションは落としていないというか、そこに関しての影響はまったくないです。出場した時と練習の中で自分がすべきことに気持ちを集中して、それがしっかり出来ていれば問題ないかなって思っています」

「試合が増えてチームとして練習する時間を確保するのが難しいですけど、僕自身は出場時間の関係で運動量が少ない分、ウエイトトレーニングと自主練習を増やして技術的にも上げていければと思っています。試合に出る、出ないは選手が決めることではないので、それ以外のところでどうやったら自分を高められるかっていうところを考えています」

 そうは言っても、「もどかしい思いがないわけではない?」とぶつけると胸の内を明かした。

「いやぁ…もちろんなくはないですよ」

「今シーズン前半を終えてぐらいのところで膝を痛めたことやその後にすぐ世界クラブ選手権があって急激に出場機会が減ったので、強いて言えばその頃はちょっぴり...だったかな(笑)。でも、それを出したところで何も始まらないし、むしろそういう思いを表現するのは必要なことではないと思っているので。“コートに立った時に自分らしいプレーをしたい!“考えているのはそれだけです」
  ペルージャの次戦はイタリアリーグ/レギュラーシーズン7節(日本時間1月26日午前2時開始予定)。昨季リーグ王者イタス・トレンティーノとのホーム戦だ。年明け以降、ミラノとチヴィタノーヴァから勝点3を奪う一方でヴェローナとモデナに敗れ4試合の半分が黒星。同日開催だったCL4回戦ではトルコリーグの強豪ジラート バンクカルトゥ・アンカラにストレート負けを喫したばかりだ。

「トレンティーノはここのところアップダウンがあったりで確かに良くはないですけど、強豪であることは変わりません。1点、1セットで試合の流れが動いたりして相手にきっかけを与えてしまう可能性も十分にあるので、そこは意識して臨まなければいけないところですね。それと相手が良い悪い関係なく自分たちのやるべきこと、自分たちのやりたいバレーボールを貫くことが大切になるかなと思います」

 公式戦20連勝、リーグ11連勝を狙う戦いへ意欲を示した背番号14。ペルージャの勝利と同時に石川の起用と活躍に期待したい。

取材・文●佳子S・バディアーリ

【動画】欧州CL4R1stレグ第3戦、ベルリン戦ハイライト
【現地取材】出場機会が少なかった世界クラブ選手権、チーム目標の5冠――ペルージャ石川祐希が語った本音「ベンチで応援するためにここにいるわけじゃない」

【現地取材】ペルージャが強豪撃破で伊杯準決勝へ――石川祐希はスポット起用にも反省「もっと負荷をかける打球を放っていきたい」
配信元: THE DIGEST

あなたにおすすめ