現地時間1月20日に行なわれたサンアントニオ・スパーズ対ヒューストン・ロケッツの一戦は、スパーズが40分近くリードする展開ながら、最終クォーターで逆転を許して106-111と5点差でロケッツに勝利を奪われた。
この試合、スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマは14得点と不発。今季ここまで平均24.8点をマークしていたことを考えれば、かなりロースコアに抑えられたゲームだと言える。
試合後、ロケッツのケビン・デュラントは“ウェンビー封じ”が奏功した手応えを語った。
「シュートに関しては、彼(ウェンバンヤマ)はまだ発展途上だ。彼のプレーを見ていれば、取り組んでいる最中であること、最適解を見つけ出そうとしていることがわかる。だから試合の間中、俺たちは彼をタフなフェイダウェイのポジションに追い込むように仕向けた。序盤にはいくつか決められたけど、全体的には、彼が厳しい場所から打たざるを得ない状況を作れていた」
デュラントは続ける。
「彼が一番危険なのは、バスケット付近でその長さを活かせる状況にある時だ。そうした場面では、ペリメーター付近でプレーしている時よりも彼ははるかに脅威になる。決まったショットは素晴らしかったけれど、こっちもしっかりハンズアップしてミスを誘い、トランジションに持ち込むことができていたと思う。彼をファウルトラブルに追い込めた点でも、良い仕事ができた」
この日のウェンバンヤマはフィールドゴール成功が21本中5本にとどまり、成功率は今季ワーストの23.8%。3ポイントは7本すべてをミスし、さらに第3クォーター残り2分で4つ目のファウルを喫したことも、終盤の山場でのアグレッシブさに影響した。
今季のロケッツは、ウエスタン・カンファレンスではオクラホマシティ・サンダーに次いで2番目、リーグ全体でも4番目に失点が少ないチームだ。
スパーズのミッチ・ジョンソンHC(ヘッドコーチ)は、「ヴィクターだけでなくチーム全員が」と添えつつ、ロケッツのフィジカルなディフェンスにリズムを狂わされたことを敗因のひとつに挙げた。
「ヒューストンは、ヴィクターが加入してからずっとこのタイプのディフェンスをしている。だから(今夜が)特別というわけではないと思う。彼らとの対戦は難しい。チーム全体的に追い込まれて、ポジションから押し出されてしまっていた」 一方、自身が封じ込められたことについて試合後に質問を浴びたウェンビーは、「もちろん、もっとシュートを決めたかった。でも得点を決められない時でもチームの力になれる手段を見つけられることが必要だ」と冷静にコメント。
「自分が持っている武器をすべて使わなければならない。でも、それだけが自分にできることじゃない。自分のプレーの一部が上手くいかない時は、ほかの形でチームを助けることができるはずだ。シンプルなことで言えば、例えばスクリーンをかける役になるとか、ロブのパスを引き出すといったことだ」
若いチームであるがゆえに、終盤の追い上げに焦って急いたプレーをしてしまったことも敗因に挙げたウェンビーは、「失敗や敗戦以上に格好の学びを与えてくれることはない。この試合から学べることは多いよ」と今後の成長へと視線を向けた。
こうした発言からもわかるように、反省をしっかり実戦に落とし込むことができるのが、ウェンバンヤマの優れている点だ。そしてそれを試せる機会は、すぐにやってくる。
来週28日(日本時間29日)、スパーズは再びロケッツと顔を合わせる。子どもの頃から憧れていたデュラントとの試合は「今でも常に意識する」と語るウェンバンヤマだが、相手の思い通りに封じられたこの一戦から学びを得て、次戦ではどんなプレーを見せてくれるだろうか。
文●小川由紀子
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