共同貯金という約束
彼とは職場の同期として出会い、自然と交際がはじまりました。穏やかで誠実そうな印象の彼に、私は安心感を覚えていました。
交際2年目を迎えた頃、彼から「結婚資金は共同で貯めよう」と提案がありました。二人で月々決まった額を積み立て、結婚式や新生活の費用に充てようという計画です。私は素直に嬉しく思い、毎月の給料から3万円、余裕がある時は追加で専用口座に入金し続けてきました。
一方、彼の貯金状況については「ちゃんとやってるよ」という言葉を信じるしかなく、具体的な金額を確認したことはありませんでした。それでも、同じ目標に向かって歩んでいると思えることが、私にとっては幸せだったのです。
たった5秒で届いた本音
あの日、彼から「お互いの貯金額を共有しない?」というLINEが届きました。結婚準備を具体的に進める時期だと思い、私は特に疑うこともなく応じることにしたのです。通帳を撮影し、貯金額が見える画像を送信しました。3年間で貯めた約150万円。決して多くはないけれど、私なりに頑張った金額です。
既読がついてから、わずか5秒後のことでした。「それ借りていい?急ぎで必要になって」というメッセージが届いたのです。一瞬、目を疑いました。共同で貯めようと言っていたはずなのに、金額を見た途端に「借りたい」という言葉が出てくる。その反応の早さに、私は言葉を失いました。
