・奇跡の漂着報告
投流から約4ヶ月後の2025年10月下旬、私は結果を確認すべく石垣島を訪問した。向かった先は、石垣市商工会の近くにある石垣市観光交流協会だ。
協会を訪ねると、日比谷公園で開催された「OKINAWA FES Milafete(ミラフェート)」で対応していただいた事務局長の方が出迎えてくれた。
まず画像を送ってくれたお礼を言い、その後の話も聞かせていただいた。
そして気になる結果はというと……10月末日までに、なんと6個のヤシの実の漂着が確認されたという!
渥美半島観光ビューローから届いた報告書によると、漂着場所と日時は以下の通り。
・No.45:7月28日 高知県四万十市 双海漁港
・No.37:8月1日 大分県速見郡日出町 速水海岸
・No.18:8月4日 鹿児島県肝属郡 内浦漁港
・No.24:8月5日 宮崎県日南市 大堂津海岸
・No.21:8月12日 兵庫県明石市 大蔵海岸
・No.20:8月16日 鹿児島県垂水市新城
100個中6個。回収率は6%だ。「たった6個?」と思うかもしれないが、信じられないような距離を黒潮に乗って漂流し、しかも誰かに発見されて報告されるまでの確率を考えると、これは十分に奇跡的な数字だと思う。
残念ながら今回は渥美半島への直接到達は確認されなかったが、高知から兵庫まで、日本の太平洋沿岸の広範囲に漂着していることが分かる。黒潮の力、恐るべしだ。
ちなみに漂着したヤシの実は、愛知県田原市にある「渥美半島観光ビューロー」に飾られているとのことだ。
──というわけで、37年も続く『やしの実投流』。一見すると荒唐無稽に思えるかもしれないが、実際に参加者の多くはリピーターで、毎年この日を楽しみにしているという。
自然の力を借りて、遠く離れた土地と土地を繋ぐロマンあふれるプロジェクト。もし石垣島や渥美半島を訪れる機会があれば、ぜひこの「愛のココナッツメッセージ」に思いを馳せてみてはいかがだろうか?
参考リンク:石垣市観光交流協会、渥美半島観光ビューロー
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
