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新生サンフレはどう変わる? よりグループ戦術や駆け引きが重要な奥深いサッカーに。川辺駿も得心「全然あり」

新生サンフレはどう変わる? よりグループ戦術や駆け引きが重要な奥深いサッカーに。川辺駿も得心「全然あり」


 1月21日から始まった広島の宮崎キャンプ。石垣島で行なった一次キャンプでは守備にフォーカスし、この宮崎キャンプでは攻撃に重きを置いているなかで臨んだ24日の柏とのトレーニングマッチで、バルトシュ・ガウル新体制は結果と内容にも手応えを得て、チームは前へ進んでいる。

 柏の巧みなポゼッションに1本目の最初は後退を余儀なくされた。石垣島で確認してきた、中を閉じながら連動してボールを奪いに行く形をとったが、思うようにいかない。結果、途中に昨年までの主戦術だったオールコートマンツーマンに変更するとガチッとハマり、奪ってショートカウンターからチャンスを創出。セットプレーからゴールを奪って1本目を1-0でリードして終えた。

 柏を相手にトライして起こった現象に対し、変化して改善した45分間を振り返って川辺駿は頷く。

「最初の30分は石垣島からやってきたことに取り組んで、相手がレイソルだったんで途中からマンツーマンに変えてプレッシャーに行ったけど、それが良いとか悪いとかじゃない。練習試合できついなと思って変えれたことは良かったと思うし、公式戦でもそういうことは全然あり。その逆にマンツーマンで取りに行って難しいなと思ったら、ブロックを作ってから自分たちで奪いに行くこともできると思う。自分たちの幅を広げる意味でもそれはすごく良いこと」

 攻撃においてもガウル監督のもとで幅を広げるトライが行なわれており、ボランチとしてやりがいを覚える川辺の表情も明るい。

「後ろの3枚とボランチの2枚でボールを動かしながらポゼッションするのが監督のやり方で、そうやって前進できるようになっていければいいし、そこに相手が食いついてきたらウイングバックとシャドーのところからどんどん前進できると思う。みんなの意識の共有と距離感が、今シーズンを戦ううえではすごく重要になってくると思いますね。

 監督もリスクを取って絶対につないでいく感じではなくて、相手を見てプレッシャーに来てなかったらつないでいくし、来ていたら前のターゲットになる選手に当てて前進するのも全然あり。監督がアイデアをくれて、それを自分たちが選んでいく形になると思います」
 
 もっとも、フォーメーションは[3-4-2-1]が基本形で、決して大きな変化が起きているわけではない。GKの大迫敬介を含む守備陣の能力の高さを活かして、前からボールを奪いに行くスタンスは変わらず、奪った後のショートカウンターの鋭さも、セットプレーの迫力も表現されていた。これらの武器を継続していくなかで、攻守で細部を突き詰めて洗練させている印象だ。

 スキッベ前体制のサッカーは、どんな相手でも選手一人ひとりが目の前の選手との1対1に勝って相手を圧倒していく豪快なサッカーだった。ガウル新体制では11対11で相手を上回っていくため、プレスのかけ方も選択肢を持って、攻撃も相手によって効果的な打開策を見出していくことにトライしている。よりグループ戦術や駆け引きが重要な奥深いサッカーになっていくだろう。

 開幕まであと2週間となり、これからは本格化するスタメン争いがとても興味深い。指揮官も笑みを浮かべ、「特に前線にはたくさんタレントがいる。自分も選ぶのに困るぐらいです。本当にありがたい悩みなんですけど、競争があることがチームを後押ししてくれるし、攻撃の活性化にもなるんで、これからもしっかり見ていきたい」と話した。

取材・文●寺田弘幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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