『ニューイヤーウォーズ2026』幕張メッセ国際展示場 ホール4(2026年1月25日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○宮原健斗vsタロース×
宮原が予告通りシャットダウン・スープレックス・ホールドでタロースを仕留め、三冠ヘビー級王座4度目の防衛に成功。斉藤ジュンが2・23大田区大会での挑戦を表明したが、最高男は「やらない!」と繰り返して断固拒否した。
三冠王者・宮原は昨年12・31代々木大会で安齊を下し、3度目の防衛に成功。この日の幕張大会をV4戦の舞台に指定し、ヘビー、ジュニアの階級問わず挑戦者を募っていた。名乗りを上げたのは1・2後楽園大会で綾部と世界タッグ王座戴冠を果たしたタロース。渋々受諾した宮原は前哨戦でタロースのフロントハイキックを食らって「リングシューズの中に鉄板入れてるだろ?」と疑惑を向けていたが、シャットダウンスープレックス葬を予告していた。初挑戦となるタロースは勝利すれば5冠王者君臨となるところだった。
宮原は序盤からショルダータックルで弾き飛ばされ、場外戦では鉄柱への誤爆を誘い、左腕を鉄柱やフェンスに引っかけて絞め上げたものの逆転されて劣勢に。キャメルクラッチでひねり上げられ、低空ドロップキック、顔面ドロップキックの連続攻撃で反撃してもシャットダウンは時期尚早で決められず。コーナーからダイブしたところをタロースがキャッチし、ベアハッグで絞め上げた。
それでも宮原はタロースを場外に転落させ、エプロンからダイブしたものの、キャッチしたタロースが鉄柱に激突させる。逆にエプロンからのダイブ式ダブルスレッジハンマーを投下。リングに戻っても串刺しボディアタック連発、サイドバスターと攻撃の手を緩めず。ロープに振ろうとすると、ダメージが大きい宮原はその場に倒れ込んでしまった。
すかさずタロースがフロントハイキックを繰り出したが、宮原は寸でのところで回避。低空ドロップキックを連発していく。タロースもヘッドバットやエルボーで応戦。シャットダウンも阻止してバックドロップで叩きつけたが、宮原はスタンドブラックアウトでやり返した。エルボー合戦はタロースが脳天を殴りつけて競り勝ち、コーナーへのスタンガンで追い討ち。そしてフロントハイキックをついにぶち込んだ。
大ピンチを迎えた宮原だったが、ギリギリでキックアウト。タロースも信じられないとばかりにレフェリーに抗議した。それでもチョークスラムを狙ったが、宮原は不時着。タロースが再び繰り出したフロントハイキックをブラックアウトで食い止め、スタンドブラックアウトを3連発。棒立ちとなったタロースをシャットダウン・スープレックスで予告通りにぶん投げて3カウントを奪った。
マイクを持った宮原は「2m13cmあるヤツをシャットダウンで仕留めてやったぜ」と豪語。観客に感謝するが、そこに現れたのが前王者のジュンだった。ジュンは「宮原健斗、最高の試合だったぜ。おめでとう」と三冠防衛を祝福すると、「やっぱりあんたにそのベルトはよく似合う。だが、お前以上に似合うヤツがいるのを知ってるか? この俺、斉藤ジュンだ」と断言。「宮原健斗、2月23日、大田区大会で俺の挑戦を受けろ」と挑戦表明し、「23日は弟・レイの復帰戦もある。斉藤レイの完全復活、そして斉藤ジュンは三冠チャンピオンになる。23日大田区大会を斉藤ブラザーズの日にしてやる」と予告した。
これを聞いた宮原は「お前の言いたいことはよくわかった。2月23日、大田区総合体育館だな。受けない」と拒否。客席からはブーイングまで飛ぶが、宮原は「お前ら東北の仙台で夕方の番組をやってるだろ。お前らがそこで斉藤ブラーズの日だって言ったら、多数の仙台の、東北のファンが駆けつける。そしたら俺にとってアウェイだ。だからやらない」と持論を展開した。
ジュンは引かずに「俺はそれがやりたいんだ」と主張するが、宮原も「なぜ俺がスーパースターだとこの日まで言われてきたか教えてやろうか。アウェイで試合をしてないからだ。俺は会場の人気がないと試合したくないんだ」と首を縦に振らない。ジュンは「残念だが、お前にその権限はない。決めるのは会社とPWF、そして見に来てくれているファンのみんなだ」ともっともな指摘をしつつ、「お前は必ず俺と戦うだろう。宮原健斗DOOM」と予告して、リングをあとにした。
リングに残った宮原は「あいつがDOOMと決めゼリフを言おうが、俺は絶対に受けない。強いて言うなら、ファンの意見なんか関係ねえから!」とかたくなに拒否の姿勢を変えず。ブーイングを浴びると、「もう俺はご機嫌斜めだ。終わりだ」とリングを降りようとするが、場内は一転して「健斗」コールに包まれた。
再びマイクを持った宮原は「あなたたちが健斗、健斗といくら言おうが、2月23日は受けないからな」となおも言い張り、「2月23日、大田区総合体育館で実現することはない。ただ、幕張メッセにお越しの皆様には感謝しよう。ありがとう」と強引に話を終わらせる。そして、「最後に幕張メッセの皆さんに聞きたぁい! 全本プロレス最高ですかぁ!?」と投げかけ、「最高!」の声を浴びると、「幕張メッセ…最高」と締めくくった。
宮原はバックステージでも「やらない!」と何度も繰り返した。最高男は2・23大田区大会で誰を相手に三冠戦を行うことになるのか。
【宮原の話】「乗り切ったぞ。2m13cm、タロースをシャットダウンで投げると言って、正直、俺は未経験だ。あんなデカい男をシャットダウンスープレックスで投げたことはない。それは怖さもあったさ。タロースという強敵と同じぐらいシャットダウンで投げると宣言してから、そりゃあ怖いさ。人生と一緒だな。自分自身にプレッシャーを与え、それを乗り越えた時、またさらに1つ俺に強さ、そして最高さが身についた。いやあ、宣言して、正直怖かったぜ。投げれなかったらどうしようってな。それを期待したファンの皆さんを裏切ることになる。俺のプロとしてのポリシーとして、それはないからな。よかったぜ。ホッと一息だ。そして、2月23日、東京・大田区総合体育館で挑戦したいという男、斉藤ジュン。改めてこの場所でも言う。2月23日はてめえら斉藤ブラザーズの記念日なんかにしないんだよ。いいな。受けないぞ。これは本当だからな。何の振りでも何でもないから。受けないからな。いいか、これは全日本プロレスに言ってるんだからな。2月23日、斉藤ブラーズの日とテーマを打ち、東北の夕方のお茶の間の番組で活躍するあいつらに、東北からも(ファンも)集めようという魂胆は丸見えだ。だから、そんなアウェイの中、俺はやらないからな。スーパースターというのはな、アウェイの中ではやらないんだ。自分に有利な条件で戦うのがここの位置まで築いたスーパースターのやり方だ。2月23日、受けない。受けないぞ。本当だからな。大田区総合体育館、受けないからな。いいか。2月23日、斉藤ジュン、てめえの挑戦は受けない。2月23日は、俺は誰とやろうかな」
【ジュンの話】「タロースから三冠ベルトを守り抜いたな。さすがだぜ。確かに宮原健斗はあの三冠ベルトがよく似合うかもしれない。だが、俺のほうがもっと似合う。そろそろ返してもらうぜ。2月23日大田区だ。DOOM」

