大相撲初場所(東京・両国国技館)は1月25日に千秋楽が行なわれ、大関の安青錦が12勝3敗で2場所連続となる2回目の優勝を成し遂げた。新大関として迎えた場所での優勝は、2006年5月場所の白鵬以来。安青錦の母国でも号外が配信されるほど歓喜の声が上がっている。
大相撲の歴史に新たな足跡が刻まれた。安青錦は同じ大関の琴桜を寄り切り、優勝戦線に残った。3敗で並んだ前頭・熱海富士との優勝決定戦は、首投げで制した。これで新関脇の先場所と、新大関の今場所で連続優勝を果たし、1936年夏、37年の春場所に双葉山が達成して以来89年ぶりの快挙を成し遂げた。
勢いが止まらない新大関の偉業には地元メディアが早速反応を示している。ウクライナの代表的なネットメディア『PRAVDA』は、「ウクライナ・ビンニツァ出身の力士である安青錦(本名:ダニーロ・ヤブグシシン)が賜杯を2年連続で制した」と号外を打った。
記事では安青錦が最終日までに11勝3敗で優勝争いに加わっていたことを説明。「優勝は熱海富士との大一番で決着した。ウクライナを代表する力士は過去3度の対戦で全勝していたため、優勝候補と見られていた。今回は熱海富士が勝利目前まで迫ったが、安青錦は耐え抜き、疲労困憊した相手に対して勝ち技を決めた」と伝えた。
さらに補足として、安青錦の大関昇進までの簡単な経歴を紹介。「ダニーロ(21歳)は、ロシア侵攻によるウクライナ戦争を逃れて日本に移住し、数年でトップクラスの力士として認められた。今場所を前に大相撲の中で2番目に高い地位である大関に昇進。次の目標は横綱昇進であり、達成すれば欧州出身者として史上初となる」と記載し、綱取りがかかる来場所に大きな期待を寄せた。
初土俵から所要14場所で大関昇進を果たした安青錦。異例のスピード記録での綱取り挑戦は日本だけでなく、母国からも熱い視線が注がれている。
構成●THE DIGEST編集部
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