壊されたテレビと、残された謎
帰宅後、東京へ行ったことを知った父親は激怒した。
「もうええ加減にしろ!
いつまでそんな話をしとるんや!」
そう叫びながら、父親はテレビを叩き壊してしまった。
それ以来、先輩の家に“映るテレビ”はなくなった。
皮肉なことに、友人の家で見るテレビが楽しくて仕方なかった反動が、
彼をバラエティの世界、そして芸人の道へと突き動かしたのだった。
緑のワンピースの女は、何者だったのか
あの緑色のワンピースの女は、いったい何者だったのか。
なぜ、あの母親にだけ、惨劇の予兆を見せていたのか。
答えは今も、新宿アルタ前の喧騒の中に、消えたままである。
【著者プロフィール】
國澤 一誠(くにさわ いっせい)
怪談家。長年の怪談語りと綿密な取材活動を通じて構築された、膨大な怪談アーカイブを持つ。自らの実体験や徹底した現地取材に基づくリアリティ溢れる描写に定評があり、聞き手を引き込む語り口が支持されている。現在はYouTubeでの配信やトークイベントへの出演など、多方面で精力的に活動中。
〇YouTube:https://www.youtube.com/@kunisawa_issei/featured
〇X(旧Twitter):@kunisawaissei
