サンアントニオ・スパーズは、現地時間1月22日(日本時間23日、日付は以下同)に敵地デルタ・センターで行なわれたユタ・ジャズ戦を126-109でモノにし、直近5戦で4勝1敗と大きく勝ち越した。
この試合はアウェーのスパーズが48分間のうち約42分でリードを保持。ただ、第4クォーターに入ってホームのジャズが反撃を仕掛け、残り5分13秒に新人エース・ベイリーのティップショットが決まり、4点差に縮めたことで“クラッチ・シチュエーション”へ突入する。
もっとも、スパーズはすぐさま点差を2桁へ拡大。ディアロン・フォックスが3ポイントを決めると、ケルドン・ジョンソンがブライス・センサボーのショットをブロック。迎えた次のポゼッションでは、フォックスが再び長距離砲を沈めて10点をリードする。
ジャズはそこからショットを決めても、スパーズがすぐさまヴィクター・ウェンバンヤマとフォックスが得点をかさねてリードを保持し、最後は17点差をつけて突き放した。
スパーズはフォックスがゲームハイの31得点に5リバウンド、5アシスト、ウェンバンヤマが26得点、14リバウンド、5ブロックと両輪が躍動。さらにジョンソンが21得点、5アシスト、ジュリアン・シャンパニーが17得点、3アシスト、ステフォン・キャッスルが16得点、6リバウンド、8アシスト、2スティールをマークした。
フォックスは、フィールドゴール成功率76.9%(10/13)、3ポイント成功率66.7%(6/9)の高確率でショットを決めたほか、最終クォーターで12得点の集中砲火。
28歳のスコアリングガードは、サクラメント・キングス時代の2023年にオールスター入りし、初代最優秀クラッチプレーヤー賞にも輝いた実績の持ち主。ただ、ジョンソンは「彼は決して正当な評価を受けることはないんだろうね。でも彼は僕らにとって素晴らしい存在だった。リーダーだったよ」と、手放しで称えていた。
「彼はこのチームで大きな役割を果たしてくれている。彼がいなかったら、僕らは同じチームにはなれないんだ。だから、彼には心から感謝している。彼にはエゴというものがない。毎晩ベストを尽くしてくれるんだ。そのことが、僕らにとってものすごく大きい。
今シーズン、彼は僕らにとって多くの重要な局面で存在感を示していた。彼はバスケットボールのあらゆるレベルでその役割を果たし、今まさにこのチームが最も必要とする時に、その役割を果たし続けてくれている。(ジャズ戦で)彼がいなかったら、まったく違う試合になっていただろうね」
ケンタッキー大の後輩ジョンソンから大絶賛されたフォックスだが、決して自分1人だけの活躍だと感じることはなかった。
「とにかくいいショットを狙うこと。重要なのは、相手をストップできて、勢いに乗れたことにある。リズム感と、相手を守り切れる自信が、ショットを成功へ導いたんだと見ている。ショットの多くはすべてアシストがあったと思う」
フォックスが指摘したとおり、クラッチタイムでアシストが1本もつかなかったジャズに対し、スパーズはフィールドゴール成功7本のうち6本にアシストがつき、チーム全体で得点まで持ち込んでいた。
スパーズは25日のニューオリンズ・ペリカンズ戦に95-104で敗れ、今季成績はウエスタン・カンファレンス2位の31勝15敗(勝率67.4%)。バックコートには伸び盛りのキャッスルやディラン・ハーパーがいるとはいえ、プレーオフ出場経験のあるフォックスの存在は、7年ぶりのプレーオフ復帰を目指すチームにおいて、特にシーズン終盤で重要性を増すことになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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