強要されるメンバーサポート、勝手に使われる有給
また、休みもまったく取れなかったと久美さんは語ります。
「業務の中に成形という作業があるんですけど、オペレーターの中にはこれができない人がいたんです。その人が出勤するときは、カバーする社員がいないといけないという理由で、必ず私も出勤にされました」
久美さん以外にも対応できる社員は何人もいたとのことですが、「断らないから頼みやすかったのか、ほかの理由があったのか分かりませんが、なぜか私だけ出勤させられていました」と久美さん。そんな勤務状況では有給の取得もままならず、休みもなかなか取れなかったといいます。
さらに驚きだったのは、有給が勝手に使われていたことだと、久美さんは語ります。
「有給は自由に取れないどころか、勝手に使われていました。月間で休みが9日あったんですけど、その中の1日はなぜか勝手に有給消化に充てられていたんです。まったく理解できませんでした」
課長が交代、嫌がらせ同然の残業量に退職代行を決意
理不尽な環境に苦しみながらも、なんとか働き続ける久美さん。ですが、そんな彼女にさらに追い打ちをかける出来事がありました。上司である課長の交代です。
「課長が変わってから、異常なほど残業が多くなりました。もともとプライベートもないし休みも取れないし、さらに残業を増やされて、いよいよ嫌気がさして退職を決めました」
ただ、ここでさらなる災難が久美さんに降りかかります。
「課長に退職したいと伝えると、人事を含めて3人で面談することになったんですが、日程がいつまでたっても決まらなかったんです。おかしいと思って、課長に面談はまだですかと催促したんですけど、『まだ。決まり次第連絡します』とだけいわれました」
この返答を聞いた久美さんは、退職の話が人事に届いていないかもしれない、絶対に先延ばしにする気だと感じたため、退職代行の利用に踏み切りました。

