今年9月、日本の携帯電話キャリアが、一斉に料金プランを見直した。これまで続いた「値下げ競争」は終わりを告げ、消費者は驚きと戸惑いを隠せない。だが、表面だけを見て悲観する必要はない。値上げの裏には、小さな得を生む工夫や、見落としがちなポイントが存在するからだ。
大手キャリアは無制限プランや使い放題プランを提供し、月額料金を引き上げた。ポイント特典が付く場合もあるが、現金ではないため、使い方を間違えると効果は薄い。しかしうまく活用すれば、普段の買い物やサービスでの節約につなげられる。要はポイントを「もらって終わり」にせず、使い道を考えるかどうかだ。
一部のプランでは、割引を適用すると料金を抑えられるが、割引条件を見落とすと高額に。自動更新や契約期間の縛りなど、知らないと損するポイントが存在するからだ。しかし条件を把握してオンライン手続きを活用することで、負担を減らすことができる。賢く選べば、値上げの影響を最小限に抑えられるのだ。
店頭での機種変更や、名義変更の事務手数料も上がった。オンラインならば無料だが、店頭利用者は思わぬ出費に驚くかもしれない。ここも注意は必要だが、オンラインを活用するだけで、大きく節約できるチャンスともいえる。
結局、キャリアは付加価値サービスで値上げを正当化するが、消費者が賢く使うことで負担を軽くできる。ポイントを活用し、割引条件や手数料を把握するだけで、スマホ代は思ったほど重くならない。ため息をつく前に、まずは仕組みを理解し、上手に活用することが求められる。
(旅羽翼)

