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「スノーボード・ビッグエア」競技の見どころ―ミラノ・コルティナ2026オリンピック

ミラノ・コルティナオリンピック の観戦をより楽しむために、競技の特徴や見どころポイント、ルールなど、スノーボード・ビッグエアの基礎知識をつけておこう。

■スノーボード・ビッグエア(Big Air)とは? そのおもしろさ

© Marcel Laemmerhirt/Big Air Chur

 一瞬の決断がすべてを決める空中勝負

スノーボードビッグエアは、平昌五輪(2018)から採用された種目。巨大なジャンプ台から跳び空中でくり出すトリックの難易度や完成度、空中でのスタイルやグラブ、着地などをジャッジが採点して優劣を競うものだ。単に大きく飛べばいいというわけではないが、大きく飛べばトリックの可能性が広がる。また、回転数だけではなく、キッカー(ジャップ台)にいかに入るか、どんな軸の回転をするか、グラブをどのようなスタイルで、かつしっかりと入れるかなども採点基準となる。

FIS(世界スキー連盟)が国際大会の基準とするコーススペックは、助走となるドロップインランプの長さが最低約30m、キッカーの高さは最低2m以上、キッカーのテイクオフ角は最低25、テイクオフからランディングの距離が最低約15mとされている。そこから繰り出されるエアは、水平飛距離が約20〜30m、大きな会場になると30mを超えるサイズにもなり、空中での滞空時間は約3秒ほどになる。

ビッグエアでは、3本のうち2本は違う方向・違う回転軸の技でなければならず、ライダーの引き出しの豊富さも、勝負の大きなポイント。加えて難しさは、外的要因の影響を受けやすい点にある。風や気温、雪質がわずかに変わるだけで、空中での感覚は大きく異なる。しかし、スノーボード・ビッグエア競技の本質は、「どこまで攻めるか」の判断にあるのかもしれない。高回転・高難度の技ほど高得点が狙えるが、失敗すれば勝利はない。確実性と勝負強さが勝負の分かれ目になるともいえる。

観戦ポイントは、回転数だけでなく「高さ」と「余裕」、そして「着地」にも注目したい。空中で余裕を感じさせるジャンプほど完成度が高い。また、高難度の技を飛びながら着地をピタッとキメることが求められる、体操のような観点もある。

ここ数年で男子ビッグエアのトリックの回転数と難度が急速に上がっており、進化が止まらない。2025年1月のWinter X Gamesでは日本の萩原大翔が2340(6回転半)という世界初となる超大技を成功させ優勝、世界をアッと驚かせた。ハーフパイプ同様に、ビッグエアでも現在、日本人ライダーたちが世界のトップ争いをリードしている。

動画で実際の様子を見てみよう!

https://youtu.be/KVI5PCAhq3M?si=8LGVC7rp4pt4nqvj

ミラノ・コルティナオリンピックならではの着目ポイント

ミラノ五輪では、今回はイタリアの山岳エリア、コルティナの高地条件がジャンプの質を左右する。一跳びに懸ける判断力の差が、結果を分ける。前回の、都市部で安定したコンディションで開催された北京五輪と違い、天候や雪のコンディションも読みにくい。

北京五輪の頃(2022年)は1800なら大技だったものが、それすらミラノ五輪では本線突破ラインになりつつあるほどだ。決勝に残る選手たちのトリックの豪華オンパレード、そしてトリックのさらなる進化が見られるのか? 大いに注目したい。

■スノーボード・ビッグエアの試合形式とジャッジ方式

予選から決勝まではこのような流れで争われる。

〈予選〉全員が3回ずつ滑り、各選手の高い方の得点を採用して順位を決め、上位8名が決勝に進む

〈決勝〉予選を通過した全員が3回ずつ滑り、各選手の最も高い得点を採用して、最終順位を決定する

予選の滑走順は抽選により決め、2つのヒートで12名が決勝進出。予選は2回ずつだが、決勝は3回のチャンスがある。ここでもっとも高い点が採用されるので、ここで最初から大技を狙ってくる選手が多い。なお、決勝は予選順位の下位から順番に滑るシステムだ。

*当日の天候などにより試合形式、順位決定形式が変更になる可能性あり

配信元: STEEP

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