現地時間1月24日に行なわれたプレミアリーグ第23節、リバプールは敵地でボーンマス相手に一度も先手を取れないまま、2-3で今季7敗目を喫している。
26分、33分と縦パスでディフェンスラインの裏に抜け出される形で連続失点を喫したリーグ王者は、45分にフィルジル・ファン・ダイクのフリック弾、80分のドミニク・ソボスライによる見事なFKと、セットプレーによる2発で追いついたが、アディショナルタイム5分に自陣ゴール前での混戦を凌ぎ切れず、ホームチームに決勝ゴールを許してしまった。
優勝争いに食らいつくためには絶対にモノにしたかった中位チーム相手の一戦を落とし、アルネ・スコット監督率いるチームにとっては失意の夜となったが、34分に負傷したジョー・ゴメスに代わってピッチに登場した遠藤航にとっては、現時点で今季のリーグ戦における最長のプレー時間を記録した試合となった。
先月6日のリーズ戦(8分間)以来となる実戦復帰で、まとまった時間でのプレーは10月29日のカラバオ・カップのクリスタル・パレス戦(フル出場)が最後となっていた背番号6は、急遽CBの代役を務め、ボールタッチ51回、タックル1回、クリア4回、デュエル6回(勝利4回)、被ファウル1回、パス41回(成功36回)、ドリブル1回、アタッキングサードへのパス7回、正確なロングパス2回というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
ちなみに、遠藤の交代出場時のチームの“もたつき”が批判の対象となっている。最初の失点時にゴメスがGKアリソンとの接触で負傷すると、遠藤はすぐにプレーできる準備を整えていたが、チームは彼を入れるためにプレーを止めることをせず、結果ひとり少ない状況で2点目を失う羽目となったからだ。
日刊紙『Daily Mail』では、リバプールの元MFで、現在はコメンテーターを務めるジェイミー・キャラガーの「遠藤は4分早くピッチに立つべきだった。そうすれば、ボーンマスの2点目のゴールは生まれなかっただろう」との指摘を紹介。また、「アリソンは、もっと早くに遠藤とゴメスの交代がなされなかったことに怒り心頭だ。リバプールは時間をかけすぎた。これは本当に不可解だ」と伝えている。
ただ同メディアは、遠藤の投入について「この日本人選手には十分な力があるとはいえ、これはスロット監督の守備陣における“人選危機(駒不足)”を、さらに浮き彫りにする出来事でもあった」と、ネガティブな論調で綴った。 そんな遠藤に対する現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で及第点の「6」を与え、日刊紙『THE Sun』は、「遠藤がコディ・ガクポの走り出しに合わせて絶妙なパスを通したが、相手GKジョルジェ・ペトロビッチが素早くゴールから飛び出して危険を未然に防いだ」と日本代表キャプテンの攻撃面での働きに言及している。
『EXPRESS』紙も「6」を付与し、「序盤はキレを欠いているように見えたが、徐々に試合に入り込んでいった。ガクポに対して見事なスルーパスを通しかけた場面もあったが、一方で前に飛び出してしまい、エバニウソンをゴール前でフリーにしてしまったことも。ここでこのブラジル人FWがシュートを外してくれたのは、かなりの幸運だった」と、そのプレーを振り返った。
リバプールの地元メディアでは、『ECHO』紙が「試合途中でCBとして投入されるのは、その役割の重要性を考えれば難しい状況だった。そして、序盤の彼はかなり“錆び付いている”ように見えたが、徐々に試合に馴染み、経験を感じさせるプレーを見せながら、立て直していった」と寸評を綴り、こちらも採点は「6」。総合サイト『Liverpool World』も同採点で、「予想外の形で急遽出場することになったが、いつも通りに持てる力の全てを出し切った」とポジティブに評している。
そしてクラブ専門サイト『LIVERPOOL.COM』は「前半のうちに途中出場し、本来のポジションではない位置でプレーすることになったが、まずまずの仕事を果たし、良いパスでゴールをお膳立てしかけた場面もあった。とはいえ、守備では根本的に『丸い穴に四角い杭を押し込むようなもの』で、適任とは言いがたい」とネガティブな見解を示し、こちらも採点は「6」だった。
構成●THE DIGEST編集部
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